洗い物の基本②実践編


料理
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①の理論編に続き、いよいよ洗い物の実践編です。洗う時のコツや使う道具のほか、すすぎ・水切りそしてその後まで一連の流れを解説します。家事ビギナーの男性の皆さんはぜひお読みください!

なお理論編はこちらからどうぞ。

洗い物の基本①理論編

洗い物のやり方

基本は次の手順です。だいたい想像つくとは思いますが…。

  1. 洗剤をつけたスポンジで、調理道具や皿をこする
  2. 流水で泡を洗い流す
  3. 汚れが残っていないか、ぬるぬる・油脂が残っていないか、目や手でチェックする
  4. 残っていたら洗い直す

3.のチェックは頭になかった、という人がいるかもしれません。でもやった方がいいです。ちょっとの手間で清潔さを保てます。なお基本①の記事でお話した通り、1つずつ洗ってすすぐのではなく、まとめて洗ってまとめてすすぎます。洗い物が多いなら、半分洗ってすすいでから残りを洗ってすすぐなんてパターンでもOKです。スペースを空けられます。

また、洗う前に洗い物を軽く濡らす人と濡らさない人がいるかもしれません。お好みかもしれませんが、管理人は濡らす派です。

家庭により、洗い桶を使う場合と使わない場合があるでしょう。使う場合は洗ったものを桶に入れていくのが基本です。個人的には、すすぐときに桶があると便利だと思います。

洗うときのコツ

洗うときのちょっとしたコツもあります。

  • 汚れがこびりついている場合は、しばらく水につけてやわらかくしてから洗う(汚れがひどい場合は洗剤も少し水に混ぜておく)
  • 油や汚れが残っている場合は、古新聞やキッチンペーパーで拭きとってから洗う
  • 油脂や動物性の食材(肉・魚・それらの加工品)に触れていない道具は、すすぐだけもOK(洗剤・水の節約、手荒れ防止になる)
  • 手荒れ防止には、洗い・すすぎいずれもゴム手袋をつけて行ってもよい

ちなみにスポンジやたわしの衛生面ですが、天日干しや熱湯での除菌をすすめているのも見かけます。気になる方は調べてみてください。しかしスポンジについている雑菌は食中毒の原因になる菌ではないという意見もあります。少なくとも、ほとんどの家庭では除菌していませんよね。それほど神経質にならなくても大丈夫なのでは?とは思います。

ただ、洗剤の泡や食べ物のカスは洗い流した方がいいですね。詳しくは後ほど触れますが、使いっぱなしはあまり清潔とは言えないので。

洗うのに使う道具

洗い物は、必要に応じて次の道具を使い分けます。

  • スポンジ
  • たわし
  • 金だわし
  • 柄のついたスポンジ・ブラシ

これらに中性洗剤をつけてこするのが基本です。「中性洗剤って何よ?」と思われるかもしれません。詳しくは別の記事に書きますが、ここでは食器用の洗剤と思ってください。

スポンジは、固い面(ウレタンフォーム)と柔らかい面(不織布)とがある2層のタイプ、ネットに入ったタイプ(ウレタンフォーム・ポリエステル)、メラミン製のもの(水だけで落ちるが使い捨て)、アクリル製のもの(洗剤不要)などがあります。

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固いタイプほど汚れは落としやすくなりますが、その分傷をつけやすくもなります。ホーローやテフロン加工の調理器具・漆器・箸などを洗うときは、固いスポンジやたわしではなくスポンジの柔らかい面を使いましょう。陶磁器も、絵付けしてある部分を固いものでこすると剥げたり色が薄くなったりします。漆塗りの器も同様です。同じように柔らかい面を使いましょう。

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柄のついたスポンジやブラシはコップや水筒を洗うときに使います。とはいえなくても大丈夫。我が家もスポンジ+菜箸で代用しています。

以上が洗い物の基本です。あとはアイテム別に注意点をまとめますね。

調理器具

調理器具は食器よりも汚れがひどい場合がよくあります。しっかり洗いましょう。とくにたまにしか使わない道具は、汚れが残っているとそこがカビるので注意。一般的な調理器具とはちょっと違いますが、管理人はホットプレートのプレートは汚れが残っていないか警戒します。次回出したらカビていたことがあったからです。今では、水を切って乾かした後キッチンペーパーで空拭きしてからしまいます。

調理器具は、油や汚れが残っていたら熱いうちに拭き取ったり濾したりします。これはよそった直後がいいですね。その上でいったん水につけてから食事をいただきましょう。食事中につけおきしておくイメージです。

食後に洗うときは、食材に触れる内側を重点的に洗います。煮物あとの鍋などは、煮汁の水面の高さから上と鍋底がとくに汚れています。そこを重点的にこすりましょう。もちろん内側だけでなく外側も洗います。鍋やフライパンなど、火にかける道具は外側も汚れます。

包丁やナイフなどの刃物は、気を付けないと刃で指を切ってしまいます。スポンジで刃を挟んで洗うときは、刃の側からでなく背の方から包むように挟みましょう。また肉や魚を切った後の包丁やまな板は、汚れを残さないようしっかり洗いましょう。汚れが残っていると次に使ったとき食中毒を起こす可能性があります。

炭水化物(米・小麦粉類・麺類など)を調理した鍋は、ぬめりが付いていることがよくあります。縁や取っ手まわりもキレイに洗いましょう。また油脂を使ったものは油脂も落とすつもりで洗ってください。

逆にフライパンや中華鍋など鉄製のものは、鍋肌に馴染んだ油を落とさないように洗剤を使わず水のみでこするやり方もあります。お好みかもしれませんが、管理人は洗剤なしでたわしでこすって水で流します。

汚れがひどい場合

汚れがひどかったりこびりついたりしている場合は、たわしや金だわしを使います。金だわしは金属の鍋に使いますが、ホーローやアルミなど金だわしNGの素材もあります。テフロン加工も柔らかいスポンジ以外は使わない方がいいでしょう。注意が必要です。またザルにたわしを使うと繊維が目に詰まることがあるので、あまりおすすめしません。

食器など

食器の洗い方も基本は調理器具と同じです。食器ならではの注意点としては、次の4点が挙げられます。

  • 重ねて運んだ時は表側(外側)もきちんと洗う
  • 瀬戸物や金属製のカトラリーはスポンジの固い方が落ちやすくておすすめ
  • グラスは割らないように力を入れすぎないようこする
  • 水筒やコップの内側も奥まで洗う

食卓から洗い場まで運ぶときに汚れたものを重ねることがありますよね。そういうときは外側・表側や高台も汚れます。手を抜かず外側も洗いましょう。

基本はスポンジの固い方で洗います。味噌汁のお椀やサラダボウルなど木製の器を洗うときは、スポンジの柔らかい方を使います。カトラリーも、金や銀でメッキしてあるものは柔らかい方を使ってください。

また、カップやグラスなどは口が当たるところを重点的に擦ります。縁の薄いグラスは力を入れ過ぎると割れてしまいます。また細身のグラスは、中を洗うときちょっと無理して手を入れると割れてしまうことがあります。注意しましょう。

水筒や細身のグラスなど筒状のものを洗うときは、柄がついた専用のブラシを使ってもいいですし、スポンジを中に入れて菜箸でスポンジを動かして洗うのもおすすめです。

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いずれにせよ(毎回でなくとも)ちゃんとこすりましょう。水を入れて振るだけでずっと済ませていると、中がドロドロになりますよ…(管理人の実話。自分の水筒でしたが、よくお腹壊さなかったなと思うぐらいでした汗)。

すすぎ

洗ったらすすぎです。調理器具・食器類いずれも、内側・外側などすべての面を流水に当てて泡を洗い流します。管理人は、水をいっぱい出すのではなく少なめの水流でその分手を動かしてすすいでいます。水資源と水道代の節約のためですね。

すすぐときの注意点としては次の点が挙げられます。

  • 汚れが残っていないか目で見ながらすすぐ
  • 油脂が残っていないか目と指で確認しながらすすぐ

油脂が残っているときは、表面がぬるっとしていて水滴をやたらはじく、見た目がピカピカしているといった特徴があります。

すすぎのコツや豆知識です。

  • 洗ったものは桶に入れていき、蛇口の真下に桶を置いて水を出しながら洗い流す
  • ザルは外側からも流水をかけて内側にカスが残らないようにすすぐ
  • お湯の方が水切れがいい
  • 熱いお湯ですすぐと油脂が落ちやすい

洗ったものは桶に入れておきます。蛇口の真下に桶を置くと、洗っている間に流水が桶に溜まっていき桶の中のものの泡を減らすことができます。コツというより基本かもしれません。

すすいだそばから水切りカゴに入れていく方法もありますが、管理人はいきなりカゴに入れないで全てすすぎ終わってからカゴに移しています。次の項で詳しく説明しますが、食器類の高台の水を切るためです。

水切り・乾燥

すすいだら水を切って乾燥させます。水切りカゴを使う家庭と使わない家庭に分かれるでしょう。また水気を拭きとる流派と、放置して水を切る流派とがあります。いずれにせよ、(少なくともいったん)伏せて水切りするのが基本です。調理器具・食器どちらも同じです。

その他ポイントです。

  • できれば洗い物同士がぴったり重ならないよう、斜めにしたり隙間を開ける
  • 種類ごとに分けて並べたり重ねたりした方が片付けが楽
  • 食器は高台の裏に水がたまるので、いったん伏せずにおき水を切ってから伏せる
  • 水切りカゴの中では、棚の奥にしまうものや次回先に使うものが上にくるようにする

カゴを使わない場合は難しいのですが、カゴに並べるときは食器や器具同士をぴったり重ねないようにします。水切れが悪くなるからです。

アトランダムに洗って重ねていくと、しまうとき手間になったり崩れて器が破損したりします。同じ種類別の器が並んでいた方が扱うのが楽です。洗うときからそろえた方が楽ですが、少なくとも水を切るときは種類別に分けましょう。

また細かい話なのですが汗、食器はすすいですぐに伏せると皿の裏にある高台の内側に水が溜まったままのことがよくあります。管理人はそれが嫌なので、すすいだらまずは伏せずにふつうに重ねていきます。そして高台の中の水をある程度切ってから、水切りカゴに移しています。

また水切りカゴに入れる順番も、しまうとき・次に使うときを意識するとスマートです。我が家の場合、夕食の食器は翌朝までカゴに入れっぱなしで水切りします。朝に茶碗と汁椀をすぐ使うので、翌朝取りやすいように茶碗・汁椀は一番上にくるよう重ねます。

「水切りカゴに入れたらおしまい」ではありません

水切りカゴまで終わっても、まだ仕事は残っています。まずスポンジやたわしですが、洗い終わったらすすいで泡やカスを流しましょう。洗剤がもったいないとそのままにするご家庭もあるかもしれませんが、衛生上の問題を考えると毎回リセットした方が清潔です。すすいでおかないと、スポンジは納豆みたいなにおいを発したり、たわしは繊維の奥に食材のカスが残ってしまい生ゴミみたいなにおいを発していることがあります(管理人実話…汗)。

またシンクに残った泡は水で流しましょう。白い汚れやぬるぬるの原因になります。

そしてさらに、シンク周りに飛んだ水滴を拭き取りましょう。またご家庭によりタイミングが違うかもしれませんが、コンロ周りの油跳ねも拭きとります。洗い物が全部終わったら、台所そのものもキレイになっているという状態にしましょう。

まとめ

洗うのもすすぐのも、見落としがちなポイントに注意しましょう。ちょっと長かったので、最後にざっくりおさらいしますね。

  • 割れやすいものを洗ってすすいでから、大きいもの→小さいもの→汚れがひどいものの順に洗う
  • 食器・調理器具どちらも、表も裏も洗ってすすぐ
  • 傷がつきやすいものはスポンジの柔らかい方で洗う
  • 汚れがひどいものは洗う前に水につけておくか汚れを拭きとる
  • 汚れや油脂が残っていないか確認しながらすすぐ
  • 水が切れやすいよう、ぴったり重ならないよう伏せて水切りする
  • 水切りカゴには種類別に並べて、すぐ使うもの・奥に収納するものを上にして水切り

この記事のやり方でこなしつつ、家庭ごとのルールがあればまずはローカルルール優先でどうぞ!

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