毎食の献立を考えるときって、家にある食材を見て何を作るか考えますよね。でも慣れないうちって、どうやって食材を選んで組み合わせて行ったらいいかよく分からないと思うんです。
この記事では、先に消費すべきはどんな食材で他の食材とどう合わせるかについてまとめます。ネットや本のレシピをもとに作るのにもオリジナルの料理を作るのにも役立ちますよ!
食材を使う順番の決め方
何種類もある食材の中からどれを先に使うかは、「傷みそうなものから使う」のが基本です。具体的には次の食材から使いましょう。
- 古い食材
- 傷みやすい食材
- 使いかけの食材
無駄を出さないよう、古いもの・傷む可能性が高いものから使うのが基本です。「先入れ・先出し」ですね。見た目が次のようになっていたら優先的に使いましょう。
- ぺしょぺしょ・ぬるぬるなど水っぽくなってきている(青菜の葉・もやし・オクラ・にらなど)
- 買ったときより柔らかくなっている(大根・ニンジンほか根菜類・きゅうりなど)
- 色が変わってきている(ブロッコリー・葉物・肉類など)
- しなしな・しわしわに乾燥してきている(大根・ニンジンなど根菜類・きゅうり・なすなど)
- 臭いが変わってきている(肉類・魚類など)
とくに肉や魚は見た目だけでなくにおいもチェックしてみましょう。また、おつとめ品を買ってきたときはできるだけ当日に使いましょう。素人目には問題ないように見えても、すぐに傷んでしまうことがふつうです。肉や魚は、すぐ使えないときは冷凍保存を。
使えるか・食べられるかの判断
なお古い食材・傷みそうな食材は使いますが、すでに傷んでいる食材はやめておきます。不安な時は使わず捨てた方が無難です。とくに肉・魚などタンパク質系は傷んだものを食べると下痢などの原因になります。無理しないようにしましょう。
でももったいなくて捨てる気になれないこともありますよね。そういうときは調理してみて、一口食べてみましょう。おいしくなければ思い切って捨てます。保存していた作り置きも同様です。とにかく傷む前に使っていくこと・回転させていくことが基本です。
同じ野菜はどれから使う?
たとえば野菜を使う場合、毎回使い切るわけではありません。「3本入りのにんじんを買ってきたけど1/2本しか使わない」ことはふつうにあります。あなたは3本のうちどれから使うべきか判断できますか?1本を選んだら、先の細い方・上の太い方、どちらから使ったらいいか考えたことはありますか?それについて考えてみましょう。
ここでも「傷みやすいものから使う」のが原則です。
例えば3本入りのにんじんがある場合、最初に傷みそうな1本から使います。しなしなになりかけている1本、ビニールにこすれて少し表面がぬるっとしてきている1本、少し傷のある1本など。「新しい/古い」なら当然古いものから、そのほか「太い/細い」なら細いもの、「固い/柔らかい」なら柔らかいもの、「色がいい/悪い」なら悪いものから使いましょう。上の写真なら、真ん中の細いところが少し傷み始めているので真ん中のから使います。
先からか元からか
次に、1本を選んだらどこから使うかです。太いところと細いところでは、細いところからふにゃふにゃと柔らかくなっていきます。ですので細い方から使いましょう。しかし太い方に傷があるなら、傷が大きくなる前にそちらから使います。
管理人は、ニラや青ネギを買って来たら初めに先のとがっている方だけ使うぐらいです。先の方はすぐにしなしなになってしまうからです。
同じ野菜でも先と元では味が変わるから料理によって使い分けよう、という人もいます。しかしそれはかなりレベルアップしてからの話です。家庭料理ですし、無駄を出さないことが大前提です。まずは傷みやすいところから使うのを原則としましょう。
食材の組み合わせ方
どの食材を組み合わせるか?ですが、その日の都合で決めちゃってOKです。ほかの先に使うべき食材と合わせてもいいです。1つの料理を1つの食材から作るのももちろんアリです。例えばかぼちゃの煮物はふつうかぼちゃだけで作りますよね。初めはその方が楽かもしれませんね。
ある程度栄養のバランスも考えたいなら2~3つの食材で、慣れてきたら4~5つの食材で1つの料理を作ればいいと思います。1つの料理に複数の食材を使う場合は、「主役食材」と「脇役食材」を組み合わせるとやりやすいです。
主役食材・脇役食材を知る
管理人が思うに、食材には1つの料理の中でメインになる主役食材とメインにならない脇役食材があります。主役と脇役が入れ替わることもありますが、名脇役であっても主役にはあまりならない食材もあります。献立を決めるときは、何となくでいいのでまず主役食材を一品ごとに割り振ります。
ざっくりですが、「主役食材=ボリューム感が出せる食材」と言い換えてよいでしょう。ある程度安くて、たくさん食べられる食材です。管理人は、主役食材を「かさ増し食材」とも呼んでいます。
例えば野菜なら葉物(キャベツ、ほうれん草、小松菜など)や茄子、もやし、大根、イモ類やカボチャあたりはたくさん使って一品作れます。あと肉や魚、豆腐や厚揚げはそれだけで一品作れますよね。これらは主役食材です。
反対に、肉よりにんにくがいっぱい入っている炒め物とか、にんじんがメインの煮物を食べたことって多分ないですよね。つまりにんにくやにんじんは脇役食材です。そのほかネギや玉ねぎなどの薬味系、海藻類なんかも脇役食材です。ただし主菜のメインにはならないけど、サラダの主役にはなるなんて場合もあります。
組み合わせのパターンを増やす
主役食材と脇役食材の組み合わせにはある程度パターンがあります。知っているパターンが多いほど、思いつく料理のバリエーションが増えます。
好みもありますが、一般的なパターンをいくつか挙げておきます。もちろんこのほかにも無数にあります。
- にら+卵(炒め物・味噌汁)
- なす+ピーマン(炒め物・煮びたし)
- じゃがいも+にんじん(炒め物・煮物)
- 大根+油揚げ(味噌汁・煮物)
- 海藻+玉ねぎ(サラダ・汁物)
- 鶏肉+トマト(炒め物・煮物)
- 豚肉+白菜(炒め物・煮物)
- 牛肉+セロリ(炒め物・煮物)
- 魚介類+トマト(煮物・スープ)
- 貝類+キャベツ(炒め物・汁物)
豆腐や淡色野菜など淡白な味の食材は、いろいろな食材に合わせやすいです。ふだんから「この食材とこの食材を一緒に食べるとおいしい」という組み合わせを意識してみてください。そのほか、自分の好きな料理はどんな食材が組み合わせてあるか思い出してみましょう。参考になりますよ。
変更もフレキシブルに
食材の組み合わせを決めていくとき、組み合わせた食材にこだわりすぎないのもコツです。
例えば、にらと卵で炒め物にしようと初めに思ったとしても、にらが少なかったら炒め物はやめて味噌汁にする、と移動するとか。なすとトマトの炒め物と大根の油揚げの味噌汁にするつもりだったけど、大根を大量消費したいので大根の煮物となすと油揚げの味噌汁に組み合わせを変えるとか。
どの食材をどのぐらい使いたいか考えて、1食の献立の中でつじつまを合わせるみたいなイメージです。
まとめ
献立を考えるときは、先に使うべき食材を優先しつつ、それに合うほかの食材を組み合わせていきます。食材に合わせてオリジナルの料理を作るのが大変なら、まずは優先して消費したい食材を決めてレシピを選んでいきましょう!
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