洗濯物はたたんだ状態でしまうのが普通です。そのため、洗濯物のたたみ方がいいかげんだとシワができたりして、さっと着たり使ったりすることができなくなってしまいます。最近は家事そのものを減らそうという流れもあって、「洗濯物はたたまない」という考え方もあります。それも一理あると思います。
でもシワになりやすいものなど、やっぱりたたまなくてはいけないものがあるのも事実。この記事では、洗濯物の基本のたたみ方をまとめます。必要なところだけ拾い読み、一から学ぶため全部、どちらでもお好きな形でお読みください!
ローカルルールが多い
まず、洗濯物のたたみ方は家庭ごとのルールがあることがよくあります。現在この記事と違うやり方でたたんでいるなら、今のやり方を優先してください。特にたたみ終えた時のサイズですね。ローカルルールが多いのは、収納場所などの環境が家庭によって異なり、環境に左右される面が大きいからです。
当たり前ですが乾いてからたたむ
生乾きなら乾くまで待ちます。まあ見出しの通りです笑。たたんだらしまうので、生乾きのままだとにおいの原因にもなります。扇風機やヒーターの風を当てたり、こたつに入れたり、あるいはそのまま部屋干しにしたり、各ご家庭の都合に合ったやり方で乾かしましょう。
しかし乾いているのか判断が難しいこともあるんですよね、やってみると。冬場に外干しして取り込むと、冷えているだけなのか生乾きなのか区別がつかないことがあります。そういうときは取り込んだらしばらくそのまま置いておき、室温に戻ってから触って確認しましょう。
立ってたたむ?座ってたたむ?
たたむときの体勢、立つか座るかですが…結論としては、環境など都合のいい方でOKです。でも諸説ありますよね汗。これもローカルルールが多いところです。
移動がなくて済むよう、干す場所と収納する場所を同じにしているご家庭もあるでしょう。場所が同じなら立ってたたんで、たたんだそばから収納していった方が早いですよね。
あるいはハンガーなどから外しながらたたむのか、まとめて外してからまとめてたたむのか、という作業の手順とも関係してくるでしょう。もし外しながらなら、立ってたたんだ方が早いと思います。
管理人は座ってたたみます。干してあるのをまとめて外してから、正座して太ももの上でたたんでいます。立ってたたむには、高い台やら座らずに持ち主別に分けていけるスペースが必要になりますが、うちにはないんですよね…。
というわけで、まずはご自分の好きな方・ご家庭に合ったやり方でやればいいと思います。やり方を変えたいなら、環境の再チェックや変更をしてからにしましょう。
座るなら、床でたたむ?膝でたたむ?
座ってたたむ場合、基本は膝の上でたたみます。正座の方があぐらよりたたみやすいです。床の上でたたみたい場合は、床が清潔ならOKでしょう。屋内なのが大前提で、ほこりやペットの毛が溜まっていない・砂などが入ってこないなどなど。まあ床に座って作業しようという時点で、床が汚いことなんてそんなにないと思いますが…。
しかしそもそも洗濯物を床に置くことに抵抗がある方も一定数いるらしく、実はちょっと驚いています。じゃあ膝の上がそんなに清潔なのかって気もします。管理人はガサツな人間なので汗、まったく意識したことがありませんでした。
よほどの事がない限りは、膝も床も大差ないのではないでしょうか。
たたむときの基本方針
洗濯物は、次の3つの基本方針を守ってたたみます。
- シワにならないように伸ばしながらたたむ
- 大きいものは長方形に折ってから小さく折る
- 収納場所に合わせた均一のサイズになるようにたたむ
たたんだ直後に着ることはあまりありませんよね。仮にすぐ着るなら、むしろたたまない方が能率がいいです。つまりは「たたむ」イコール「少なくともしばらくはその状態でしまう」ということです。
多少の折り目は仕方ありませんが、たたみジワができた状態でしまうと、次に着るまでの間にますますくっきりしたシワになってしまいます。
洋服などは、いったん長方形に折ってから小さくたたんでいくのが基本です。台形にならないよう、上下の幅を揃えましょう。
また、同じ場所にしまうものはサイズが揃っていた方が収納しやすいです。そういう意味では、たたむとき「半分」「1/3」などに折るというよりも、「〇cm」のように長さで考えた方がいいかもしれません。自分なりの長さの基準を作っておくといいでしょう(例:こぶし3つ分・広げた親指と小指の間など)。
できあがりは、収納場所の大きさや収納方法に合わせたサイズにしましょう。例えば幅60cmの引き出しにTシャツを2列でしまうなら、30cm弱の幅にたためばいいことになります。
アイテム別簡単なたたみ方
では、いよいよアイテム別に具体的にどうたたむかまとめていきます。コンパクトにたたむ方法もありますが、ここではまず基本的かつ簡単にたためる方法をご紹介します。
タオル
タオルバーにかけやすいようたたむのが基本です。
トイレ用・洗面所用など、場所・用途別にタオルを使い分けていることが多いと思います。各場所にタオルバーがあると思いますが、バーの長さでタオルのかけ方がそれぞれ違っているでしょう。
基本は、タオルの幅を細長く折ってかけるか、そのままの幅でかけるかのどちらかだと思います。タオルは、かけるタオルバーに合わせて折ります。
■バーが短いタイプにかける場合
- 縦長に2つ折りにする
- 収納場所・方法に応じて、1.と直角に1~2回折る
- ※収納場所によっては、2で丸めるパターンもあり
■バーが長いタイプにかける場合
- 長い方を半分に折る
- さらに同じ向きに半分に折る
- 1.と直角に2つ折りにする
- 収納場所・方法に応じて、必要ならさらに縦or横に折る・丸める
これで、タオルバーにかけるとき手間が少なくて済むようになります。
おまけで、たたんだタオルを収納する際のお話も。積んで収納しているなら、折り目が互い違いになるよう積んだ方が傾かなくておすすめです。立てて横に並べる場合は、折り目を一方にまとめた方が取り出しやすくなります。
また、タオルは洋服と違って多少シワがあっても使えます。たたまないという選択肢もあります。
靴下
いろいろなバリエーションがありますが、重ねてたたんでつま先を履き口に入れるのが基本です。
■長い靴下
ある程度以上長さのある標準的な靴下のたたみ方です。
- 前後or左右に平たくする
- 揃えて重ねる
- 長い方を折る
- つま先側を折って3.の履き口の中に入れる
平たくするときは五本指タイプは前後、それ以外の一般的なタイプは左右がやりやすいでしょう。3.は長さとできあがりの希望サイズに合わせて折る回数を調整します。3.や4.で、おにぎり型にする・長方形・正方形にするなどのバリエーションがあります。
ワンポイントがある場合は、外側に見えるようにしてたたむと、収納してから探すとき楽です。
■スニーカーソックス
くるぶしまでのショートソックス・スニーカーソックスのたたみ方です。
- 前後or左右に平たくする
- 揃えて重ねる
- 履き口を1/3の長さぐらいつま先側に折る
- つま先側を履き口側に折って3.の中に入れる
こちらも五本指タイプは前後、その他は左右で平たくします。
パンツ
女性用・男性用に分けてまとめます。コンパクトにたたむ方法がネットでは多数見受けられますが、個人的にはそんなにコンパクトにたたむ必要ないのでは?という気がしてしまいます。そもそも洋服に比べてかさばるものでもないので。どうでしょう?
とりあえずラクにたためる方法のご紹介です。
■女性用
主にビキニタイプのショーツのたたみ方です。ガードルなど大きめのものは、3.で折る回数を増やして調節してください。
- お尻側を上にして置く
- 左右の端を1/3ぐらいずつ真ん中に向けて折る
- 股の部分を上に向けて1/2に折る
1/3・1/2としましたが、完成サイズで考えるパターンもあります。例えば10cm四方にしたいなら、2.3.は10cm幅になるように折ります。とは言え、完成サイズで考えなくてもTシャツなどほど大きな違いは出ません。それほど問題はないかと思います。
■男性用
トランクス・ボクサーパンツ、どちらもこれでオッケーです。
- 平らに置く
- 縦に半分に折る
- さらに半分に折る
- 裾から上に1/3折り、さらに半分に折る
4.で裾をゴムの部分に入れ込んでもいいです。1.2.で横幅は1/4になりますが、収納の都合に合わなければ1/3に折ってください。こちらも女性用と同じく、希望の完成サイズから逆算して折る長さを決める方法もあります。
Tシャツ・トレーナー
基本的に、次の手順でたたみます。
- 背中側を上にして置く
- 左右の脇を内側に折る 折った後の幅を襟側・裾側そろえて収納の都合に合うように
- 袖を整える ※詳しくは後述
- 裾から襟側に向けて1~2回折る
- 裏返してできあがり
袖については、半袖・長袖で整え方が少し違います。
- 半袖:袖口が折り目に重なるように外側に返す
- 長袖:袖の外側が折り目に重なり、袖が真下を向いて伸びるように肩で折る
幅を襟側・裾側そろえるのがキレイにたたむコツです。収納するときもスマートになります。
また4.は収納する場所に合わせてできあがりの長さを調節してください。
プリントを傷めないために
プリントしてあるTシャツの場合、プリントのサイズやインクの種類によってはたたんでいるうちにヒビが入ったりして傷んでしまうことがあります。とくに、いつも同じ大きさに折っていると同じところに折り目が来ることとなり、一層傷みやすくなります。
プリントを傷めない工夫としては、次の方法があります。
- プリント部分に折り目が来ないようにする
- 折る代わりに巻く
- たたまずにハンガーにかけて保管する
インクを染みこませるプリント方法なら問題ないのですが、結構ロックTとかインクが生地に乗せてあるプリントなんですよね。ライヴの思い出のTシャツとか、プリントが傷まないように保存したいところです。
ボトムス
まずスラックスなど折り目のあるものは、基本的にはたたまずにハンガーで保管します。ジーンズやチノパンなどカジュアルなズボンは以下の手順でたたみましょう。
- お尻側を上にして左右の縫い目が端にくるように平らに置く
- 股のところで縦半分に折って脚の部分を重ねる
- 裾から2~4回折るか巻く
コンパクトにたたみたいなら、1.はお尻側を下にして同じようにたたみ、2.のあと股のでっぱりを内側に折って全体を長方形にします。ただし生地が薄い場合など、シワになりやすくなるデメリットがあります。
なおジーンズの色落ちにこだわりがあるなら、たたまない方がいいと思います。
Yシャツ・ブラウス
Yシャツやブラウスは、たたむよりハンガーを使うことをおすすめします。ただしハンガーで保管する場合は、ハンガー同士に隙間がないと逆にひどいシワができます。ハンガー保存なら、広めのスペースを確保するか数を抑えるかのどちらかにしましょう。
パーカー
パーカーは、フード部分をいかにスッキリさせるかがポイントです。チャック式のパーカーは、初めにチャックを閉めておいてください。
- 袖を自然に広げるようにして、背中側を上にして置く
- フードが5角形になるよう整える
- 片方の脇を内側に折り、肩で折り返して袖と脇の位置をそろえる
- もう片方も同じように折る ※ボディ部分のできあがりが収納しやすい幅の長方形になるように
- 裾から襟側に向けて1~2回折る
- フードを折る
- 裏返してできあがり
パーカーも、プリント部分を傷めないようにするには、Tシャツやトレーナーと同じ次の方法を試してみてください。
- プリント部分に折り目が来ないようにする
- 折る代わりに丸める・巻く
- たたまずにハンガーにかけて保管する
パーカーはオンスによっては重いので、ハンガーにかける場合はかかる力が分散するようハンガーの肩部分が広いタイプがおすすめです。
スカート
スカートはシワが目立ちやすいアイテムでもあります。以下はシンプルなスカート向きのたたみ方です。
- 平らに広げる
- 縦半分に折る
- 左右から内側に裾を折り、長方形にする
- 3.と直角に、収納サイズに合わせて折る
手アイロンでシワを伸ばしながらたたみましょう。また、手順4.で巻く方法もあります。
プリーツスカートやシフォンスカートなどシワが気になるアイテムは、3.のサイズより大きめに折ったバスタオルの上で1.~3.を行い、バスタオルといっしょに巻いてしまう方法もあります。
まとめ
基本的・ラクなたたみ方をまとめました。まずはこの記事のたたみ方をやってみて、必要に応じてステップアップしてください!
このブログが気になったら、ぜひ「ABOUT」もお読みください。