そもそも家事とは?納得いく分担のため、まず家事の種類と量を知る


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家事を男性も分担しよう、と考えるとき、「そもそも家事って何?」というのを改めて確認する必要があります。どんな家事があるかわかっていないと分担のしようがないからです。それに多分「おれ結構やってるし」と思っている男性も多いと思うのですが、正直全体像が見えていないケースが大多数では?と感じます。

ビジネスでもなんでも、判断・評価するのは現状を把握してから。そこで家事も同様に、まずは男性のみなさんに家事とは何か、家事の全体像をつかんでもらいたいと思います。実生活に基づいて書いているので、(ぶっちゃけ他サイトの記事より)かなりリアルな全体像がイメージできると思いますよ!

そもそも家事とは?具体的にはどんなものがある?

「家事」というのは、文字通り「家に関すること」です。もう少しくわしく定義すると、「家の中をうまく回すために必要な働き」だと言えるでしょう。具体的には次の9種類に分けられると管理人は考えます。

  • 料理
  • 洗濯
  • 掃除
  • 育児・介護
  • 収納・整理整頓
  • 家計管理
  • 生活環境の保守
  • 交流
  • 必需品の在庫管理

ネットでよく見かける分類と若干違います。よく見かけるのは、下の3つが「生活環境の保守・交流」「季節行事」の2つになっているか「その他」が加わっているかですね。けど管理人は、上記の分類の方が実際に近いのでは?と思います。

1つずつ、さらに具体的にどんな内容があるか見ていきましょう。

料理

まず日々の食事の準備です。どこまでを「料理」に含むのか?という問題もありますが、料理はさらに大体次のように分けられるでしょう。

  • 食材の鮮度・賞味期限チェック
  • 献立を考える
  • 調理する
  • 皿や調理器具を洗う
  • 洗った皿や調理器具を乾かす
  • 乾いた皿や調理器具を元に戻す

食材の在庫をチェックしたり買い物したりするのもここに入れる考え方もあります。が、管理人は買い物はさっきのリストの「必需品の在庫管理」にまとめた方がしっくり来ると思います。こだわるほどのことではありませんが汗。くわしくは後ほど説明しますね。

1つの動作に見えても、背景にいろいろ考えるべきことがあったりします。たとえば献立を考えるのも、長期的には栄養のバランスを考えたりとか、健康状態に合わせたメニューにするとかの配慮が必要です。もちろん古い食材から使うとかもそうですね。

洗濯

洗濯は、ざっくり分けるとやることはシンプルです。

  • 洗濯機を回す
  • 洗濯ものを干す
  • 乾いたものをたたむ
  • たたんだものをしまう

「洗濯しといて」と言われたとき、相手が上記のどこまでのつもりかは注意が必要です。世には洗濯機を回して終わりの男性も多いようですが、管理人の感覚では少なくとも洗濯機を回して干すところまでが「洗濯する」だと思います。ちなみに管理人宅の場合は洗濯ものは翌日まで干したままなので、新たに洗濯するときは前日の洗濯ものをたたんで場所を開けなくてはいけません。そのためうちでは上記すべてひっくるめて「洗濯」と呼びます。洗濯乾燥機の場合も上記のすべてまとめてかもしれませんね。

あと(うちはそうでもないのですが)洗濯の仕方にこだわりのある女性も多いようです。服によって分けて設定を変えたりとか。管理人は洗濯機の設定は気になりませんが、干し方とたたみ方は気になります。Tシャツと下着のシャツは干し方のポイントが違うと思いますし、たたみ方もアイテムに合わせた方法でやってほしいです。なので洗濯はシンプルに見えて意外に考えるべきことは多いかもしれません。

そのほか、ワイシャツのアイロンがけも分類するとしたらここですね。靴磨きも強いて言えばここでしょうか。男性の皆さん、自分でやってますか?

掃除

ここで言う掃除は、ほこりや汚れを取って清潔にすることを指しています。整理して片付けることと清潔にすることの両方を漠然と指すことも多いのですが、ここでは片付けは含みません。掃除は場所ごとに方法が違ったりします。

  • 部屋
  • 台所
  • 風呂
  • 洗面所
  • トイレ
  • 玄関
  • 廊下・階段

それぞれ天井・床・壁、そのほか台所ならシンク、風呂ならバスタブ、トイレなら便器などを掃除します。テーブルとか仏壇みたいな備品ごとの掃除もありますね。掃く・拭く・吸う・はたくなど方法があり、場所や流派によって使い分けは異なります。男性が担当している率が高いゴミまとめやゴミ出しも掃除の一部と言えます。

あと場合によっては家の前の掃き掃除や庭の草むしりとかもですね。あと車の掃除もここに入れるべきでしょうか。

育児・介護

家族構成によっては、育児や介護も家事に入ります。家事とはちょっとズレる感じもありますが、家事を「家の中をうまく回すために必要な働き」とすると家事の一部になるでしょう。

育児は、年齢にもよりますが以下のような作業があります。

  • 授乳・食事(場合によっては別に料理する必要も)
  • トイレの世話
  • 風呂
  • 着替え
  • 歯磨き
  • 寝かしつけ
  • 遊びなど
  • 習い事の送迎・付き添い

幼稚園~中学校ぐらいの間の、学校に持っていく手提げ袋やきんちゃく袋を用意したり(サイズの指定があって作らなければならないことも)学校に供出する雑巾を塗ったりとかといった雑役(笑)もここに含まれるでしょう。年度初めなどだけとはいえ、かなり面倒です。幼稚園だと持ち物すべてに名前を書かなくてはならず、クレヨン1本ずつ名前書いたりとかこまごましたものにおなまえシールを貼ったりアイロンシールを付けたりとかも。

さらに日常的なしつけとかもありますよね。就学していたら宿題の管理とか学校行事の把握とかも。親同士の親睦会やPTAの活動などを育児の一環とする考えもありますが、管理人はあとに述べる「交流」に当てはまるかなと思います。

介護の内容はされる側の状態によりますが、食事やトイレ、風呂など生活に関わるサポートがメインになるでしょう。

収納・整理整頓

家の中のものを収納したり、片付けたり、場所を管理したりするのも家事ですね。大がかりな作業はコンスタントにあるわけではありませんが、出したものを元の場所にしまうレベルのことは日常的に必要です。

  • 収納
  • ものごとに収納した場所の把握
  • 季節ごとの入れ替え(洋服など)

今あるものを整理して収納するというのに加えて、今あるものから不要なものを選り分けて捨てるという意味の整理も含まれます。どこまでやるのかというのもありますが…。

ちなみにですが、「整理しなきゃ!」と思い立つと収納グッズをまず買いたくなるものですが、それはやめておきましょう。まずはいらないものを捨てて、残しておくものを決めてからです。

家計管理

家計の管理も大切です。家庭を会社に例えるなら経理に当たる仕事ですね。ちなみにWikiの家事の項を見たらやはり会社に置き換えて説明していてちょっと驚きました。管理人は個人的に昔からそのイメージを持っていたのですが、一般的なんでしょうか。

ともあれ、家計管理はさらに以下のように分けられます。

  • 入金管理(給与など)
  • 出金管理(各種支払い・税金など)
  • 各種保険の管理
  • 貯蓄の運用
  • 不動産の管理

基本的にチェックしなければならないのは銀行やクレジットカードの明細。日々の支出はレシートなどを管理して家計簿で記録している家庭もあるでしょう。税金も(一部仕事によりますが)住民税・所得税・自動車税などの支払いが必要です。あと国保の人はその保険料などもありますね。保険も生命保険や火災保険・自動車保険などなど、家庭によりますがいろいろあるでしょう。

日々の収支はどんぶり勘定でもどうにかなりますが、税金とかはそうもいきませんよね。家計管理は結構手間がかかるものだと思います。プロに一度相談してみると安心ですね。

家計節約のウラ技

生活環境の保守

これは家の中のものが使える状態・快適な状態を保つということです。例を挙げますね。

  • 電池の交換(時計・リモコン・ガスレンジなど)
  • 電球の交換
  • 使い終わったものの交換・補充(トイレットペーパー・シャンプーなど)
  • 壊れたものの修理
  • 加湿器の水補充
  • 除湿機の水捨て
  • 布団干し

壊れたものの修理は道具や機械をイメージしがちですが、それだけでなく洋服のボタンが取れたとか縫い目がほつれたなどの繕い物も入ります。換気やエアコンの温度設定とかも保守の一部でしょうか。

この保守は日常的にチェックするようなものというよりは、必要になったときに対応することというイメージですね。ちょっと掃除や後に述べる必需品の在庫管理と重なる部分もあるかもしれません。

交流

家族以外の人とのつながりを保つのも、家の外で行うことではありますが家のためという部分も大きく家事の一部と言えるでしょう。どんな人たち相手の交流があるか見てみましょう。

  • 子ども関係(学校・習い事)
  • 実家・義実家、兄弟・親戚など
  • 近所・自治会など
  • その他いろいろ

具体的な行動としては、集まりに参加する、会いに行くなどいろいろな形があるでしょう。自治会で行う公園などの清掃活動やお祭りへの参加も交流です。地方だと冠婚葬祭の手伝いとかもあるかもしれませんね。これまたどの程度つながりを持つかもいろいろな考え方があるかと思いますが…。

必要に応じておみやげを用意したり、親戚の子どもの入学祝などの管理とか、お年玉の管理(誰に何歳のときにいくらあげたか、逆に自分の子どもが誰からいくらもらったかなど)も交流のための家事ですね。一口に「交流」と言っても、具体的な動作は結構いろいろあります。

必需品の在庫管理

必需品の在庫管理も大切です。必需品の例を見てみましょう。

  • 食料品・調味料など
  • キッチン関係(洗剤・スポンジなど・ラップやアルミホイル・キッチンペーパーなど)
  • 風呂・洗面所関係(洗剤・石鹸・シャンプー・歯磨き粉・歯ブラシなど)
  • 洗濯関係(洗剤・柔軟剤など)
  • 生活関係(ティッシュ・トイレットペーパー・電球・電池・ゴミ袋など)

足りなくなりそうなもののチェックと補充の両方です。要は買い物も含みます。買い物って、食材と日用品を別々に買いに行くとは限りませんよね。スーパーで野菜と洗剤を買うこともあるだろうし、パン屋の後にドラッグストアに寄ることもあるでしょう。買うという動作にもとづいて「買い物」にまとめた方が現実に近いと思うので、このように分けています。

買い置きについては、ストックの数を決めておくとか、最後の1つを使い始めたタイミングで予備を買うとか、家庭によっていろいろなルールがあるでしょう。家の中のすべてのものを1人で把握・管理するのは大変です。ちなみにうちは、品切れに気づいた人がホワイトボードに書いておき、買い物担当(管理人ですが汗)がそこをチェックするシステムを導入しています(完全には機能していない…)。

納得感のある分担は家事のリストアップから

主だった家事の種類を分類して解説しました。この記事では家事の種類の数はわかっても、かかる時間や労力についてはあまりピンと来ないかもしれませんが…いかがでしょうか、これを読んだ後も「おれ結構やってるし」と思えるでしょうか?

思えたのなら、素晴らしい家事パパか、もしかしたらまだちょっと勘違いされているかのどちらかですね苦笑。まずは気づくこと、現状を認識することが第一歩です。ちょっと客観的に自分の家の場合を振り返ってみましょう。

せっかく一歩目を踏み出したところなので、ぜひ二歩目・三歩目と足を進めていってください。いきなり協力的になるのはちょっと気恥ずかしさを感じたりするかもしれませんが、家族で協力しあうようにしていきましょう。

負担軽減に役立つサービスを活用するのも1つの方法です。家事自体の負担や量を減らすってことですね。

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