子どものころに作ってもらった料理や、今パートナーさんが作っている料理を思い出してみてください。ハンバーグやカレー、麻婆豆腐などいろいろあるかもしれませんが、レシピ集に出てくるような定番料理とは違う料理はありませんか?
レシピなしの料理が作れると、ちょっと一人前になれる感じがありますよね。いいことも色々あります。でも実はそんなに難しいことではありません。この記事では、レシピを見なくても料理を作れるようになる方法をまとめます!
すべての料理に名前がついているわけでない
すべての料理が誰でも知っている定番料理というわけではありません。料理を作り慣れている人ほど、レシピ集にはない「名前がついていない」料理を作ります。お得な食材があったのでまとめ買いしてきた、早く使ってしまいたい食材があるなど、その日の事情に合わせて調理するからです。
レシピ集にない料理が作れるメリット
レシピ集にないような料理を作ることには、次のようなメリットがあります。
- その時々の都合で料理が作れてお得、無駄がない
- 無限といえるほどいろいろな料理が作れて飽きない
- 定番料理を作るときに足りない食材があってもあるもので対応できる
一言でいえば、融通も利くし作るのも食べるのも楽しくなるってことです。
レシピ集にない料理を作るには
料理は、食材×調理方法×味付けの組み合わせです。たとえば同じ「炒める」という調理方法でも、食材や味付けが違えば別の料理になるのです。つまり定番料理を参考にしつつも食材や味付けを変えれば別の料理が作れます。
そう考えると無数のバリエーションを生むことができます。たとえば回鍋肉。基本はキャベツと豚肉を甜面醤などで炒め合わせます。もしも食材をキャベツ+豚肉から白菜+鶏肉に変えたら、味付けは同じでもほかの料理になります。あるいはキャベツ+豚肉でも味付けを甜面醤でなく辛味噌にしたら別の料理になります。青椒肉絲もピーマンの代わりにもやしを使ったら、もう別の料理です。
そして料理は、多くの場合次の手順で作ります。
- 食材を切る
- 加熱する
- 味付けする
多少前後することはあっても、基本は切る→火を通す→味付けするの3ステップです。食材の組み合わせと味付けを自分で考えて上記の手順で作れば、オリジナルの料理になります。いかがでしょうか?肩の力が抜けません?気楽に名前のないオリジナル料理を作って、あなたが名前を付けましょう!
ちょっとだけ、上記と違う手順の料理について軽く触れておきますね。サラダや刺身のように加熱しない場合もあります。また、順番が変わる場合ももちろんあります。たとえばチャーシューは、肉を加熱しながら味付けして最後に切ります。鶏のから揚げは、鶏肉を切って味を付けてから加熱します。
まずはパターンを知る
考え方や要領・具体的なパターン例などが分かれば、オリジナルの料理が作れるようになります。考えなくてもOKという絶対のルールを知りたい、と思うかもしれませんが、それを求めている間は融通は利きません。
あまりきっちりマニュアル化すると結局レシピを見て作るのと同じになってしまいます。ある程度ラフな認識のまま、気にせずやっちゃう気持ちが大切です。その方が応用が利いて臨機応変に調理できます。
前述した料理の3つの工程、「切る」「加熱する」「味付けする」とその前段階を合わせて、次の4つの点についてそれぞれ詳しく見ていきます。
- 食材の組み合わせ方
- 調理方法
- 食材の切り方
- 味付け
では、早速始めます!
食材の組み合わせ方
さて、ではどの食材を組み合わせるか?ですが、その日の都合で決めちゃってOKです。古いから使い切ってしまいたいみたいな食材の順番もありますよね。1つの料理を1つの食材から作るのももちろんアリです。例えばかぼちゃの煮物はふつうかぼちゃだけで作ります。初めはそういう方が楽かもしれません。
これは管理人の考えなのですが、食材には1つの料理の中でメインになる「主役食材」とメインにならない「脇役食材」があります。複数の食材を使って1品作る場合は、主役食材と脇役食材を組み合わせます。そして組み合わせにはパターンがあります。組み合わせのパターンを多く知っているほど、いろいろな料理を思いつくのが楽になります。
詳しい食材を使う順番・食材の組み合わせについてはこちらの記事にまとまっています。
調理方法を選ぶ
調理には次のような方法があります。
- 炒める
- 焼く
- 煮る・茹でる
- 揚げる
- 蒸す
- 生で
調理方法をいくつか組み合わせることもあります。たとえば肉じゃがやカレーは、まず炒めてから水を加えて煮るのがふつうです。煮込みハンバーグは、初めにフライパンで焼いてから煮込みます。
揚げるのはハードルが高いので慣れてからにしましょう。火を通すなら炒める・焼く・煮るあたりがチャレンジしやすいと思います。あとは生ですね。
食材の組み合わせを考えたら、どの調理法で調理するかを考えます。また、食材によって合う調理法・合わない調理法もあります。例えば葉ものは揚げるのには向きません(しその天ぷらとかありますが)。
自分なりの組み合わせのパターンが増えてくると、食材と調理方法がセットでイメージできるようになりますよ。
切り方
調理方法によって、合う切り方や合わない切り方があります。薄く・細かく切れば火が通りやすく調理の時間も短くて済みます。厚く・大きく切ると火が通りにくい分、じっくり火を通すのに向いています。煮物の場合など、大きめに切って煮汁を染み込ませるとしっかり味がついて美味しくなります。
たとえば同じニンジンでも、炒め物なら薄く切った方が短い時間で火が通りますし、煮物なら多少ゴロゴロした感じに切った方が崩れにくくなります。
具体的な切り方の詳細の記事はこちらにまとめました!
【食材の切り方】種類と使い分け、大きさを揃えるコツとラクする方法も解説!
加熱する順番
炒める・煮るなど調理法に関わらず、加熱は火が通りにくいものからするのが基本です。大まかには肉、固いもの、大きく切ったものなどからですね。ただしじっくり煮込むときはあまり気にしなくて大丈夫です。どうせ火が通るので。
煮物や炒め物など加熱しながら食材を加えていく場合、火が通るタイミングを揃えるイメージで時間差をつけて食材を入れていきます。
肉は、基本的にちゃんと火が通っていないとお腹を壊してしまう可能性があるので、とくに炒め物では初めに入れます(煮物は煮る時間にもよりますが、必ずしも初めでなくてもOKです)。固い食材は火が通りにくいので先に入れます。根菜などですね。柔らかい食材は火が通りやすいので最後に入れます。葉物なんかがそうです。ただし煮物の場合、じゃがいもなど食材によっては煮過ぎると煮崩れてしまったり溶けてなくなってしまうこともあります。
慣れるまでの注意点
経験が少ないうちは、食材にしっかり火が通ってから次の食材を入れる、とやりがちです。特に炒め物ですね。しかしそうではなく、火が通り切らなくても次の食材を投入していき最後にそろって火が通るのがベストです。
「どれぐらい時間差をつけたらいいか」は難しいものです。食材によっても違うし、切り方や大きさによっても変わります。ともかく、初めは火が通り切らなくても次を入れていくことを意識することから始めましょう。
自信がない場合・また逆に本格的にやりたい場合は、火が通りにくい食材は先に加熱して取り出しておき、最後に加えてもいいでしょう。中華料理はプロも(プロこそ)その方法で調理します。食材別に油でさっと揚げて(油通し)、最後にさっと合わせて味付けます。
味付け
料理の味付けは塩気をつけるのが基本です。塩気をつける調味料の例としては次のものがあります。
- 塩
- しょうゆ
- 味噌
- オイスターソース
- トマトケチャップ
- ソース
- 焼き肉のたれ
- めんつゆ
ちなみに料理酒にも塩が含まれています。
味付けするときは、ふつう数種類の調味料を使います。また経験が浅いうちは、焼き肉のたれやめんつゆなど市販の合わせ調味料がおすすめです。
まとめ
主役食材・脇役食材の組み合わせを決めたら、焼く・煮るなど調理法と味付けをイメージします。実際に調理するときは、調理法に合わせて食材の切り方を決めます。火が通りにくいものから加熱して味付けしましょう。
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