産後の家事はパパ参加で!やるべきこと&いつからママも再開OKかも解説


育児
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子どもが生まれて新しい家族が増えるというのは本当に嬉しいものです。しかしそれまでの家事にプラスして、新たに育児もしなければならないということでもあります。つまり家庭内のタスクが増えるわけです。初めての子どもでなくても同様です。とくに出産直後は、激減する環境の中で日常生活をキープするのに家事をどうするかは大きな問題です。

この記事では、とくにママの産後にパパがどう家事を行うかについてまとめます。出産直後の話ではありますが、それにとどまらずこれをきっかけに家族として家事と育児にどう向き合っていくか方針を決めておきたいところです。管理人にとってはだいぶ前のことですが汗、新米パパはぜひご一読ください。

産後の家事はママにはちょっと無理…よってパパ参加で!

まず初めにパパが理解しておくべきなのは、産後いきなりママが家事をすることは無理ということです。「今までやれてたんだから」などと思ってはいけません。出産とは、自然分娩でも帝王切開でも体力を消耗します。我々男性には経験できずわからないことですが…。

わからないことは想像力でカバーすることが必要です。現実問題、それまでずっとお腹の中にいた赤ちゃんを体内から出すわけです。ちなみに男の子も女の子も、新生児の平均体重は3kg弱。お腹の中にいるのも負担大ですが、出すのもしんどいのは想像できるでしょう。

というわけで、消耗しているママが家事をすぐにそれまで通りやるのは無理です。だいたい授乳などは多くの場合ママの役割。生まれた直後は数時間おきに授乳する必要があり、ゆっくり眠ることもできません。正直、家事どころではないのです。

ではその分誰が?家庭によりいろいろなケースがありいろいろな対処法があるかもしれませんが、これをお読みのパパ。あなたがやるのです。

ママの出産後パパが心得るべきこと

とくに第一子誕生後、パパが心得るべきことは「これからはケアしてもらう側ではなくする側でなくてはならない」ということです。ケアというのは、ご飯を作ってもらったりワイシャツのアイロンをかけてもらったり洗濯物をしておいてもらったりするということです。

というかですね、そもそもそれまで一方的にケアしてもらう側だったら、それがおかしな話で甘やかされていただけなのです。しかし少なくともパパになったのなら、それ以降はケアする側なのだという自覚を持ちましょう。

なので、もう「ご飯まだー?」などと気楽に言ってはいけません。「ここ汚れてるね」などと言う前に自分で掃除するのです。スマホの漫画とかゲームもほどほどに。女性から見たらやっとかよ、と思われるかもしれませんが、もう自立しないといけません。ワイシャツのアイロンも自分でかけて、食後の洗い物も自分でやるべきです。

なんでわざわざこんなこと言うかというと、出産しても「大きい子ども(=パパ)と小さい子ども(=赤ちゃん)の両方がいる」という家庭が少なくないからなのです。もうこれからは、家庭を運営する当事者だという自覚を持つことが当然となります。

ママが産後の家事ができるのはいつから?

とはいえ、ママが家事を完全に免除されるというわけでもありません。育児と家事、そして仕事をお互いに納得いく形で分担しあうべしということです。そのためママも徐々に家事に復帰することが求められます。

出産後、もとの体調に回復するまでの間を「産褥(さんじょく)期」と言います。昔「産後の肥立ち」と呼ばれていた時期ですね。ここでは産褥期の間の家事について、出産後の日数別に解説します。ただし以下の日数は一般的なもので、あくまで目安です。体調の回復は個人差があるので、ママの体調優先で考えましょう。

~2週間|体の回復優先で安静に

出産直後から2週間ほどは、ママができるだけ家事をしなくて済むようパパがフォローしなくてはなりません。産後の消耗が激しく、休養が必要だからです。パパも産休が取れるなら取った方がいいでしょう。ただし取れなかったとしても、すべてがパパ個人の問題というわけではありません。日本や勤務先の問題でもあるので、一概にパパだけのせいとは言えません。

ちなみに管理人は、第一子の時はわりかし融通の利く会社に勤務していました。夏休みなど各自時期を選べたのと帝王切開でスケジュールがはっきりしていたので、出産に合わせて夏休みを取りました。母子ともに入院していたので家事というよりは病院に行く感じでしたが…。二人目のときはザ・ブラック企業に勤めていたので、生まれた日以外は休みは取れませんでした汗。

~4週間|軽い家事から徐々にスタート

3~4週間ぐらい経ったら、ママも徐々に軽い家事から再開できます。洗った皿を棚に戻すとか洗濯物をたたむとか、体力を使わない家事・体調に悪影響を与えない家事からチャレンジしてもらいましょう。なお避けるべき具体的な家事については後で解説します。

ママもじっとしていたり休んだりしているのが申し訳なかったりして、いろいろ家事をやってしまう可能性もあります。しかし「意外にできるかも?」などと思っても、油断は禁物。まだまだ本調子ではないので、無理しないよう素直におとなしくしてもらうことが大切です。よってこの時期もパパが代わりに動きましょう。

~8週間|やれることを増やしていく

早い人は6週間を超えたあたりから、平均的には8週間ぐらいで体調がほぼ回復します。医師がOKと言うのならそれまで通り家事をやれるようになります。ただし重いものを動かしたりするようなことはやはりNG。買い物でも米など重たいものはママが運ぶのは避けた方がよいです。

少しずつママができることも増えていきますが、出産以降は出産前になかった「赤ちゃんの世話」というタスクが増えていることを忘れてはいけません。「そろそろお役御免」とは行かないので、やっぱりパパもタスクをこなすべきです。

産後の産褥期にパパがやるべき家事

では、産褥期にとくにパパがやるべき家事について解説しましょう。しかし得意・不得意もあるでしょうし(そんなこと言ってられない場合も少なくありませんが)、すべてをパパが代わりにやるべきというわけではありません。以下はあくまで例だと考えてください。

とはいえ、何度も言っているように育児という新しいタスクがプラスされているのはお忘れなく。お互い納得いく分担のためには、出産前よりもタスクが増えるのは当然です。

タスクの分担は、仕事・家事・育児の全体を見て最適化しましょう。いろいろな考え方と方法があります。新しく増えたタスクである育児を内容別に分担する方法もあれば、育児と家事を別々の人が分担・担当するという方法もあります。

いずれにせよ、協力し合って家庭というチームを協働で運営していくという意識が大切です。トータルの負担が、お互いの許容範囲・納得できる範囲に納まるように分担しましょう。

さて、では以下にパパがやるべき家事を解説していきます。

パパがやるべき家事|水仕事

まず水仕事です。食器などの洗い物ですね。そのほか風呂掃除なども当てはまります。ママの健康上、水仕事はパパがやった方がよいと思います。水で身体が冷えると、回復が遅れたり体調が悪くなったりする原因になるそうです。

仕事などで帰りが遅い場合は工夫しましょう。洗い物は残しておいてもらって帰宅してから洗う、風呂掃除はみんなが入浴を済ませたらすぐやってしまうか朝出勤前に洗うなどの方法があるでしょう。どうしても難しい場合は、冷水でなくぬるま湯を使ってママにやってもらいましょう。

パパがやるべき家事|力仕事

力仕事も産後の回復のことを考えるとパパがやるべきでしょう。そもそも普段からパパがやることが多いだろうとは思いますが…。

産褥期は子宮が元に戻ろうとして収縮するそうなのですが、そういうときにママが重たいものを運んだり上の子を抱っこして持ち上げたりすると子宮に負担がかかるとのこと。模様替えとか買い物での重たいものの持ち運び、上の子の抱っこやおんぶなどはパパがやるようにしましょう。

…つっても上の子の抱っこやおんぶは、(上の子がパパのことが好きだったとしても)ママにしてほしくて言うこと聞かないこともあるでしょうね…。でも、そういうときにどう子どもの気分転換をさせるかもパパの仕事・スキルのうちですよ。

パパがやるべき家事|掃除

掃除は、ママに育児に専念してもらってパパが家事をやるパターンが有効です。雑巾がけなどは意外に身体に負担がかかるので、ママよりパパがやりましょう。しかし掃除機をかけるとか机の上を拭くとかなら比較的軽いので、様子を見ながらママに任せてパパはほかのことをやるという選択肢もあります。

なお掃除機のかけ方は以下の記事が参考になります。

掃除機のかけ方の基本をこっそり確認!【フローリング・畳・絨毯】

パパがやるべき家事|買い物

とくに出産直後はできることならあまりママは外出しない方が安心なので、買い物はパパがやりましょう。あとは何度か触れたように重たいものを買う場合ですね。休みの日に買いに行く、会社帰りに寄ってくるなどしてこなしましょう。

H3.パパがやるべき家事|料理
料理をパパがやるかどうかはケースバイケースでしょう。もちろんやってもいいですし、ほかのことでカバーして料理はママにお願いするというパターンもアリです。

ただ、料理ができなかった人も、ママの出産を機にチャレンジしてもいいのではないでしょうか。↓の記事で解説したのですが、パパ・ママ両方ができる家事が多いほど、家庭内タスクの生産性が高まるというかいろいろな状況への対応力が大幅にアップするからです。

男性も家事を分担するべき理由とは?ビジネス的発想で考える

パパがやるべき家事|育児(上の子or赤ちゃん)

当然ではありますが、ママの負担を減らすという視点から見てもパパも育児に関わりましょう。家庭によって考え方が違うと思いますが、母乳でなく粉ミルクで育てる場合はパパも授乳できます。夜中の授乳を交代制にすれば、ママの負担も減らせます。あと夜泣きするときにパパが寝かしつけるとか。

そのほか、上の子の世話をパパが担当するという選択肢もあります。もちろん赤ちゃんの沐浴とか着替えを担当してもOKです。ただ、沐浴など楽しいところだけパパがやって、おむつ替えとか面倒なことはママに押し付けるということのないように…。

夜中の対応は大変ですけど、分担しない限りママが一手にそれを引き受けていることを認識すべきだと思います。…と言いつつ管理人もそれほどできていたわけではありません汗。それでも何度か寝かしつけるために、夜抱っこして散歩したこととかありましたよ。ただ仕事が肉体労働だと大変というのは理解できるので、やはりお互いの負担がお互いの許容範囲に納まるように調整するしかないと思います。

パパがやるべき家事|洗濯

洗濯はパパにもやりやすい家事ではないでしょうか。集合住宅で夜洗濯機を回すのが難しい場合などは、回すところは日中ママにお願いしておいて、干すのとたたむのは帰宅してからやるなどの方法があります。また比較的負担の軽い家事なので、洗濯は少しずつママにやってもらってパパはほかを担当するという考え方もあるでしょう。

洗濯をやる場合、やり方は次の記事を参考にしてみてください。

家事初心者向け!洗濯の基本

洗濯物の干し方【干す場所・道具・アイテム別干し方】

洗濯物のたたみ方【GIF動画あり】簡単にたたみたい初めての人向け

パパがやるべき家事|その他

家事とは言えないかも?と思いつつ、一応触れておきたいパパ向けのタスクについても少しだけ。

地味かもですけど、車のベビーシートの付け外しとか抱っこ紐の着脱などができるようになる必要があります。使い始める前は軽く考えがちですが、本っっ当に初めはめちゃくちゃ時間がかかります笑。イメージは、車のタイヤにチェーンを付けるとかコンタクトレンズを付け外しするとかみたいな感じです。最近のものは使いやすく設計されてますし、慣れたらサクサクできるんですが、初めはとにかく時間がかかります。

スピードは徐々に速くなるのでも問題ありません。しかし安全・確実にセットすることだけは最低限できなくてはいけません。赤ちゃんの命に関わるので。退院のとき車で迎えに行くなら、ベビーシートの付け外しは絶対練習しておいた方がいいですよ。少なくとも取り付けだけでも。

これらは家事そのものではなくとも、子育てしながら家事をこなすためにはできることが前提になると言ってもよいでしょう。

パパがやりきれない産後の家事・育児の対処方法

ここまでパパがママの代わりにやる家事や育児について解説してきましたが、それでもやりきれないことが出てくるかもしれません。次にやりきれない家事にどう対処するかについて解説します。

対処方法|時短家電などの導入

まず、ロボット掃除機や洗濯乾燥機、食洗器など時短につながる家電などを導入するという方法があります。それなりにコストがかかりますが、出産を機に家庭内の家事負担を減らすために買い替えるのも一つの考え方です。子どもが生まれると何かとお金がかかりますが、それでもまだ小さいうちは金額も少なくて済みます。ホント、そうなんですよ泣。そのすきに導入してしまうのもいいと思います。

対処方法|保育園などの利用

育児の負担を減らしつつ家事の時間を捻出するという意味で、保育園などを利用するという選択肢もあります。共働きを再開するために利用する場合もあるでしょう。育児に関する方針もまた家庭によって違うので、考え方が分かれるかとは思いますが…。

対処方法|実家を頼る

これも定番の方法ですね。とくにママの実家を頼るケースが多いと思いますが、そもそもパパ実家で同居というパターンもありますよね。…いろいろ確執が生まれることもありますが苦笑。

ただ事情により頼れない、あるいは頼らないという判断をするということももちろんあるでしょう。その場合はほかの方法を検討してみてください。

対処方法|各種サービスなどの利用

「各種サービス」というとざっくりしすぎですが、例えば次のようなサービスが役に立ちます。

  • 家事代行
  • ネットスーパー
  • スーパーなどの宅配サービス
  • 食材の宅配サービス
  • 宅配クリーニング

確かに、自分でやるなら必要ない費用がかかったり割高になったりするかもしれません。しかし一時的と割り切って利用したり手間や費用を総合的に考えて利用したりするなど、選択肢として検討する価値はあります。

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コストと得られるメリットのバランスを考えて検討しましょう。

対処方法|できない状態を受け入れる

そして個人的にはこれを忘れてはいけないと思うのですが、完璧にはできない状態を受け入れることも大切です。タスクが増えているのに対応できる人数は変わらないわけで、どうしたって手が回らない部分が出てくるものなんですよね。もちろんやってくうちにスキルアップして、できなかったことがどんどんできるようになるというパターンもあるのですが…。

でも、完璧にこなそうとそもそも思わないことも大切だよなあ、と思います。満点狙いでなく、まずは及第点狙いで。それから得点を高くしていくイメージで行きましょう。部屋の中が雑然としたりとかパパとママはインスタントの食事が増えるとか、そういうのは全然OKです。

まとめ

というわけで、ママの産後は家事をやるのが大変です。パパの協力なくしては家庭で必要な実務がこなせず、家庭の運営がうまくいかなくなります。パパも当事者として、家事にコミットしていきましょう。

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