【風呂・トイレ・シンク】掃除での洗剤の使い分けを家事初心者向けに解説!


掃除
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広告などを見ていると、「〇〇用洗剤」というのが本当にたくさんあります。しかしそれらを全部揃えようとすると、相当な数になってしまいますよね。使いまわせるなら同じ洗剤を使いたい!そう思うのではないでしょうか。

この記事では、洗剤の使い分けについて解説します。実は汚れの種類がわかれば、同じ洗剤をいろいろな場所で使いまわすことができます。覚えておくべきポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください!

初心者が覚えるべき唯一のポイント

まず初めに、お掃除ビギナーが覚えるべきたった1つのポイントをお話してしまいます。汚れには酸性・アルカリ性があります。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うのが基本です。反対の性質のもので中和させて汚れを落とします。これだけです!以下、もう少し具体的に汚れの話。

家の中の汚れの多くは酸性です。たとえば油汚れ。料理などの油脂、人の皮脂、(時間の経っていない)汗、尿などです。つまり…家の中のほとんどはアルカリ性の洗剤を使えばOKということになります。

アルカリ性の汚れは少ないです。主なものは水垢、石鹸の跡です。そのほか、時間が経ったアンモニア、魚・タバコのにおいもアルカリ性です。これらにだけ、酸性の洗剤を使います。

では、次に洗剤のお話をしましょう!

初心者が使えればよい洗剤は4種類

初心者にはこれだけあれば大丈夫、の洗剤は4種類です。

  • 重曹
  • セスキ炭酸ソーダ
  • クエン酸
  • 中性洗剤

アルカリ性の洗剤は重曹とセスキ炭酸ソーダです。つまり、大概の汚れは重曹とセスキ炭酸ソーダで落ちるということになります。クエン酸は酸性なので水垢・石鹸跡に。中性洗剤はその名の通り中性です。

とはいえ、すでにほかの洗剤が家にあるという場合もありますよね。その場合はもちろんそちらを使うのでも問題ありません。ただ、次に買うときは上の4つに絞れば場所別の洗剤が不要になります。同じ洗剤をいろいろなところで使えるようになるということです。

なお、掃除する場所の素材によっては洗剤のせいで変色したりする場合も。できるだけ目立たないところで試してからにしてくださいね。では、1つずつ見ていきましょう!

重曹

重曹はアルカリ性の洗剤です。油汚れなどに使えます。小さいお子さんがいるご家庭でも安心して使えます。アルカリ性の中でも弱い方の弱アルカリ性ですし、ベーキングパウダーの主成分で、要は食べても平気なぐらい人体にとって安全です。

基本の使い方は3パターン。

  • 水に溶かしてスプレーする 
  • ペースト状にしてこする 
  • 振りかけておいてこする

スプレー用の重曹水は、重曹小さじ1+水100mlの割合で混ぜます。ペーストは重曹1:水2の割合で混ぜます。日常的には重曹水をスプレーするのが使いやすくておすすめです。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダもアルカリ性の洗剤です。「炭酸」と「酸」の字が入っていて紛らわしいのですが、とりあえず「セスキ」で覚えると混乱しなくて済みます。

重曹よりややアルカリ度が高いのですが、強いというほどではない弱アルカリ性です。重曹では落ちにくい油汚れなどに向いています。セスキも環境への負荷が少なく安全に使える洗剤です。

重曹と同じく、薄めてスプレーして使うのが一般的です。割合はセスキ小さじ1/2+水250ml。これで1%濃度です。できれば使う分だけ作って、2週間内ぐらいで使い切るようにしましょう。

クエン酸

クエン酸は酸性の洗剤です。レモンに入っているような、すっぱいイメージありますよね。それで正解です!そのイメージで酸性と覚えましょう。名前に「酸」が入っていますし、覚えやすいですよね。クエン酸も人体に必要なぐらいなので、安心・安全に利用できる洗剤です。

酸性の洗剤はまずはこれを使いましょう。水垢・石鹸の跡、時間の経ったアンモニアなどに使えます。これまた水に溶かしてスプレーするのが一般的。割合は小さじ1/2+水200mlです。こちらもあまり作り置きせず、少しずつ作って長期保存しない方が無難です。

中性洗剤

中性洗剤の代表例は食器用の洗剤です。アルカリ性でも酸性でもなく、中性です。「界面活性剤」で汚れを浮かせて落とします。汚れを洗剤で中和させるのに比べると洗浄力が落ちますが、普段使いにぴったりです。

食器用が一般的ですが、実は家中の掃除にも使えます。ちょっと意外ですよね。日頃の掃除用としてそれほどひどくない汚れに使うなら、どんな汚れでも大丈夫です。素材への影響も少ないので、使う場所もあまり選ばないのも嬉しいところ。

台所用は界面活性剤が高濃度なので、ほかの場所で使う場合は少量で大丈夫です。水で薄めるか、トイレなどなら水に数滴たらす程度でOK。製品によって界面活性剤の量が違うので、様子を見ながら少しずつ入れましょう。多すぎると流し去るのが大変です汗。

使った後はしっかりふき取ったり流したりすることが大切です。中性洗剤は、布など素材によっては残っているとシミになってしまいます。

あと超基本ですが、台所用洗剤を掃除に使う時は、まず裏書をチェックしましょう。一部の台所用洗剤は弱酸性なので気を付けてくださいね。

「塩素系」は要注意

ビギナー向けの4つには入っていませんが、塩素系の洗剤もあります。家にすでにあるという可能性もあります。塩素系は取り扱いにくれぐれも注意が必要です。酸性の洗剤と混ぜると毒ガスが発生して大変危険なんです。場合によっては死に至るレベル、と言ったらヤバさが伝わるでしょうか。

「あれ何と何がいけないんだっけ?」となりがちなので、まずは「塩素系は取扱注意」とだけ覚えましょう。ハイターやカビ取り剤などが塩素系です。パッケージに大きく「まぜるな危険」と書いてあるはずです。

大体「まぜるな危険」といっしょに「塩素」とあるので簡単に確認できます。繰り返しになりますが、酸性の洗剤と塩素系は絶対に同時あるいは連続で使わないようにしてください。

この記事では触れていませんが、酢も掃除に使えます。また台所用洗剤でも、一部弱酸性のものがあります。というわけで掃除に使う酸性のものとしては、クエン酸や酢、弱酸性の家庭用洗剤があります。これら酸性の洗剤に加えて塩素系も使って掃除するときは要注意です。

もちろん酸性・塩素系どちらも、単体で使う場合は全然危険ではありません。酸性以外と塩素系を併用しても平気です。

場所別使い分け

次に、掃除の場所ごとにどんな洗剤がぴったりか解説します。この記事では、疑問に思っている人の多い次の場所についてまとめます。

  • 風呂
  • トイレ
  • シンク
  • フローリング

場所ごとに汚れのパターンがあるので、それに応じた洗剤を選びます。

風呂

風呂の場合、水垢や石鹸の泡の後などはクエン酸を使いましょう。その他は重曹・セスキ、あるいは中性洗剤でもOKです。ちなみに一般的な風呂用の洗剤も中性です。

重曹・セスキ・クエン酸はすでに述べたスプレーをかけてこすって軽く流します。中性洗剤はスポンジに数滴たらしてこすります。付けすぎると泡立ちすぎて流すのが大変なのでご注意を。

また、カビ取りなどのために塩素系を使う場合、くれぐれもクエン酸と混ざらないように、いっしょに使わないようにしてください。先に使った方をしっかり水で流しきってから、後の方を使いましょう。日を変えると安心です。

トイレ

トイレは場所ごとに使い分けます。壁・床のアンモニア臭、便器の尿石にはクエン酸を。水に溶かしたクエン酸をスプレーして、しばらくおいてからこすり洗いします。便器の汚れは重曹・セスキをスプレーしてしばらくおいてこすり洗いしましょう。

まめに掃除する場合は中性洗剤でもOKです。トイレ用の洗剤も基本は中性洗剤です。ただし付けすぎに注意。数滴たらすか、水で薄めてスプレーしてもよいでしょう。

カビ取りなどのために塩素系の洗剤を使う場合は、クエン酸と混ざらないように、いっしょに使わないようにくれぐれもご注意を。

シンク

水垢や蛇口周りなどのシンクの汚れは、クエン酸スプレーをしてこすります。においが気になるところはクエン酸をスプレーしておいておきます。実はクエン酸は抗菌作用があるのです。

においがひどい場合は、クエン酸と重曹を合わせ技で使います。重曹1:クエン酸2の割合で粉末を混ぜて、においのひどい場所にふりかけます。その上から水をかけると…発砲、もとい発泡します!でも安心してください。塩素系ではないのでキケンではありません。実はバスボム(固形入浴剤)もクエン酸と重曹が原料で、それと同じ原理です。

普段からまめに掃除するのなら、排水口など汚れやすいところも中性洗剤で汚れが落ちます。管理人も基本は中性洗剤の掃除だけですね。ちなみに週に2回、ゴミの日の前日か当日にやっています。

室内側・室外側どちらも水拭きで汚れは大体落ちます。よってそれほど洗剤を使う必要はありませんが、使うなら水に溶かした重曹です。とくに室内側ですね。

直接スプレーするよりも、ぞうきんにスプレーするかバケツに重曹を入れてその水を使ってぞうきんで水拭きします。

重曹のあとが残ってしまったら、クエン酸水(やはりぞうきんにスプレー)でふき取ると中和されてキレイになりますよ!

フローリング

フローリングには中性洗剤を使うのが一番安心です。水2リットルに洗剤小さじ1を溶かし、その水で雑巾がけします。続けて水拭きで洗剤を拭き取って、乾いた雑巾で水気を拭き取ります。

重曹やセスキを使いたいなら薄めに水に溶かして使いましょう。濃いほどよく汚れが落ちるような気がしますが、ワックスが溶ける可能性があるなどデメリットが。セスキは重曹よりアルカリ性が強いので(それでも弱アルカリ性ですが)、重曹の方が無難ですね。

重曹水の適度な濃度の目安は1%。小さじ1/2と水200mlで作れます。ぞうきんにスプレーするか、バケツに水をはって重曹を溶かしてぞうきんで水拭きします。ちなみにクッションフロアは中性洗剤・重曹どちらも使用OKです。

なお、無垢や白木の床材は重曹を使うと跡がつくこともあります。避けた方がよいでしょう。どんな床でも、基本的には目立たないところで初めにやるのをおすすめします。

キッチンの床は油汚れの可能性もあるのでクエン酸水を使いましょう。

まとめ

家の掃除と洗剤は切っても切れない関係にありますが、とりあえず重曹・セスキ・クエン酸・中性洗剤があれば大体の汚れには対応できます。そして覚えることはたった1つ。油汚れなど大概の汚れは酸性なのでアルカリ性の重曹・セスキ、アルカリ性の汚れの水垢・石鹸跡には酸性のクエン酸。あと塩素系は組み合わせて使うとき注意しましょう。

あんまりひどい汚れは、プロにお任せするのも1つの方法です。

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