台所のお掃除スポットはいくつかありますが、家事ビギナーでも比較的取り組みやすいと言えるのがコンロ周りと電子レンジです。とくにちょっと気合を入れてやるレベルの掃除ができると、自分で成果も感じやすいし感謝もしてもらえてビギナーのモチベーションアップになります(最終的には褒められなくても日常的にやるところを目指すべきですが)。
というわけで、この記事ではコンロ周りと電子レンジの掃除をちょっと気合入れてやるときの方法についてまとめます。男性はもちろん、お掃除ビギナーの方はぜひお読みください!
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コンロ周りもレンジも重曹が活躍!場所によりボンドも有能
コンロも電子レンジも、掃除するときには重曹が活躍します。重曹水をスプレーして拭き取るのが基本です。重曹水でなくても中性洗剤でキレイになるのですが、重曹には重曹ならではのメリットがいくつかあります。消臭効果があるので食べ物のニオイを抑えることができたり、こすったりする場面では研磨効果もあったりします。
また、コンロや電子レンジの汚れは油脂や焦げが多いですが、油脂や動物性の食材の焦げは酸性です。そのためアルカリ性の重曹を使うことは理にかなっています。
というわけで、この記事では重曹を使う方法を中心にまとめます。重曹は100均にもありますし、口に入っても問題ないのでリーズナブルかつ安心ですよ。
また、コンロの溝など凹んだところには意外?にも木工用ボンドが使えます。
というわけで、以下に重曹水・重曹ペースト・ボンドを使ったコンロとレンジの掃除方法【ちょっと気合入れるバージョン】を順に解説していきます!ちなみに気合を入れないふだんの掃除については、コンロもレンジも水拭きあるいは中性洗剤×スポンジでこすり洗い+水拭きでOKです。
なお重曹など掃除に使える洗剤の使い分けについては、こちらの記事をお読みください。
【風呂・トイレ・シンク】掃除での洗剤の使い分けを家事初心者向けに解説!
重曹水の作り方
重曹水は汚れにスプレーして拭き取るのが基本の使い方です。重曹小さじ1+水100mlの割合で混ぜて作ります。重曹をたくさん入れたら効き目がアップするのでは?と思われるかもしれませんが、残念ながら変わりません笑。上記の割合で作りましょう。
重曹水は弱アルカリ性ですが、水温は60度ぐらいが最もアルカリ性の濃度が高まる、つまり酸性の汚れを最も落としやすくなるんだそうです。温度によって化学変化するらしく、熱いほどいいというわけではありません。温かい方が熱で汚れが落ちやすくなるというメリットもありますが、沸騰させなくても大丈夫です。
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なおお湯で重曹を溶かすと、冷めて常温になっても効き目はキープ。少しでも効き目を高めたいという方はお湯で溶かしましょう。ただしアルカリ度が上がる分お肌に触れると荒れやすくなります。必要に応じてゴム手袋をするなど対策してくださいね。
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ちなみに温度まで測ってらんない!という方向けに、だいたい60度のお湯を作るお手軽な方法があります。沸騰させたお湯と同量の常温の水を足すと60~65度ぐらいになります。季節により水温が違いますが、そこまで神経質になることもないのでお試しを。
重曹ペーストの作り方
重曹ペーストは、汚れがひどいところに塗ってしばし置いてこすって使います。クレンザーみたいな研磨の効果があるそうです。作り方ですが、重曹2:水1の割合で混ぜてよく溶かします。練り歯磨きぐらいの粘度が目安と言われますが、2:1だとそこまで粘らない気がするんですよね。管理人は初めに2:1で混ぜたら様子見ながらほんの少し水を足してます。
重曹は水に溶けにくいので、そんなに滑らかにはなりません。ちょっと粒子のざらついた感じは残ってしまうものと思いましょう。知らない人も多いでしょうが…花王の薬用ハミガキ「つぶ塩」みたいな感じです笑。
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コンロ周りの掃除
では、具体的なコンロ周りの掃除の方法について解説します。場所別にまとめます。
- 天板
- 五徳
- バーナー部分
- その他周辺
- 魚焼きグリル
順に見ていきましょう!ちなみに以下の写真を撮りながらコンロ掃除をしたときは、次の用事があって時間切れに汗。一気にやったわけではないのでご了承ください。
天板
天板には、重曹水スプレーを使います。重曹水を霧吹きで吹きかけて、しばし置いたら軽くこすって拭き取るだけですね。
↑写真、わりかし汚いですけど汗、このぐらいの汚れ具合なら、本当するする拭き取れます↓。
なお重曹が残っていると白く跡になります。傷んだりするわけではありませんが、ふきんをすすいで何度か拭くようにしましょう。あるいはクエン酸を少量溶かした水でふきんを濡らして拭くと、中和されてキレイになります。
けど天板は毎日ふきんで水拭きするのがおすすめです。キレイな状態が維持されますし、やっぱりキレイなところで料理するのと汚れのひどいところで料理するのとでは気分もちょっと違いますしね。
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五徳
五徳は、温めた重曹水に漬けおきしてからこすります。大きい鍋・たらいなどにお湯(60度が目安)をはり、30分~1時間ほど漬けます。時間は焦げ・汚れの具合で調節しましょう。↓写真を見るとわかりますが、漬けておくだけでもこびりついていた固まりが剝がれてきます。
鍋に入れて火にかけるという方法が紹介されていることもありますが、それだと火にかけているバーナーの五徳がキレイにできないというジレンマが苦笑。
漬けた後はスポンジやたわしでこすります。金たわしは細かい傷を付けてしまう可能性があるので避けておきましょう。こびりつきがひどくて落ちないなど金たわしを使いたい場合は、こびりつきだけをこすってざっと取るためだけにとどめて、後はたわしやスポンジで。
こびりつきと汚れを落としたら、水で流してふきんなどで水気を拭き取ります。
バーナー部分
バーナーの部分は、さらに次のパーツに分けられます。
- バーナーキャップ
- 温度センサー
- 火口
- 立ち消え安全装置
- 点火プラグ
- バーナーリング
なお上の写真は撮影用にバーナーキャップをずらしています。
掃除すべき場所はバーナーキャップとバーナーリングですね。バーナーキャップはちょいちょいふきんで拭いてたんですが、バーナーリングは完全スルーでした汗。
それぞれの掃除法についてまとめます。
●バーナーキャップ
五徳と一緒に重曹水に漬けおきします。スポンジやたわしでこすって、水気をふき取り乾かします。
こびりつきがひどい場合は重曹ペーストを塗って30分~1時間。ペーストごとスポンジなどでこすります。
●バーナーリング
バーナーリングは重曹水をスプレー&拭き取りが基本です。焦げ付きや汚れがひどいときは重曹ペーストを塗って30分~1時間ほどおきます。
今回はご覧の通り焦げ付きがひどいので重曹ペーストを塗りました。
汚れを浮かせてスポンジやたわしでこするのですが、今回はガッツリ焦げ付いていて浮かないしなかなか落ちません涙。
今回はたわしとメラミンスポンジを使いましたが、時間切れになってしまったのと「ちょっと気合入れてやるとき編」には収まらないので、「ガッツリ気合入れてやるとき編」として後日再チャレンジ。
繰り返しになりますが、こびりつきがひどくないときは重曹水スプレー&拭き取りでOKです。
ペーストの場合は、こすってこびりつきを落としたらよく拭き取ります。ペーストは重曹水より重曹の量が多いため、何度も拭いてしっかり拭き取らないとあとで固まります。残りが固まってしまったら竹串などで取り除きましょう。とくにリングには点火プラグや立ち消え安全装置があります。そこが濡れていたり重曹が付いていたりすると正常に作動しなくなります。
ちなみに重曹ペーストを塗って放置するときは、できれば上からラップをかける「重曹パック」の方がおすすめ。
ラップなしだと水分が飛んでいき、ペーストというよりじゃりじゃり湿った粒粒みたいな感じになります。その方がクレンザー効果が期待できる気もしますが、ペーストを焦げやこびりつきに密着させるにはラップした方がいいと思います。
しかしたまにまとめて焦げを落とそうとするより、日頃のちょっとした掃除が大切ですね。あるいは↓こういうの使った方が、掃除のとき時間の節約になったりするのかなとも思います。
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隙間
そして調理台とコンロの間、調理台とシンクの間などに隙間があるご家庭もあるかと思います。うちにもあります。ここにゴミが溜まったりするんですよね…。
ここのゴミは、つまようじや竹串で掻き出します。
結構出てますね汗。
また、隙間というより溝というか、へこんでいる方の角?や段差など、ボンドで一気にカスを剥ぎ取るという方法が。
↑こういうところ。ちょっとわかりにくいですがこれは溝や隙間ではないです。
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今回は隙間にやってみました!
乾くのを待ちます。…つって詳しくは後ほど説明しますが、そんな一言で言えるようなちゃちゃっとできる感じではないです。
とりあえずほぼ乾きました。
↓一部乾いていませんが、もういいやって気分だったので剥がしてしまいます。
剥がしていくと…。
いっしょに汚れが!最終的には↓こんな感じでした。
なおボンドは乾くまでにたぶんふつうに想像するよりはるかに時間がかかります。隙間が1mm以下ぐらいなら1日でできるかもしれません。しかしたとえばうちは隙間の幅が3mmぐらいありましたが、完全に乾くまで3日かかりました(しかも一部はまだ乾いてなかった)。時間の余裕があるとかあまり使わない場所なら別ですが、隙間の幅が広いときは、ボンドよりつまようじがおすすめです。
なのでどうしてもボンドを試したい場合、ポイントとしては
- できるだけ薄く塗る
- 速乾性のボンドを使う
- ドライヤーで乾かす
の3点が挙げられます。
あとそのほか、場所やタイミングを考えた方がいいでしょう。塗ったままでもコンロは使えますが、構造などでできない場合もあるかもしれません。対策としては、たとえば夜食事の片付けをしたら塗っておき、翌朝一番に処理をするなどが考えられます。
隙間の場合は、キレイにしたらキッチン用の隙間テープやアルミテープを貼った方がいいですね。1つ家事が減ります。
↑の写真のボンドがまだ乾いていない部分は乾かして剥がしてから貼ります。
シンクとの間にも貼りました。
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その他周辺
コンロの周りの壁なども重曹水スプレー&拭き取りですね。なおレンジフードや換気扇については後日まとめます。
グリルの排気口カバーは、重曹スプレーして拭き取り。排気口のところは、ふきんで汚れを拭き取る、食べ物のカスは竹串で取り除く、ブラシなどで掻き出すなどしてキレイにしましょう。
魚焼きグリル
魚焼きグリルのトレイ・網・扉の掃除方法は、別記事にまとめてあるのでそちらをお読みください。
シンクの掃除をしてみよう!【シンク・魚焼きグリル・排水口の日常編】
しかし上記の記事は日常的な掃除の場合。頑固な汚れがあるなど、気合を入れる必要がある場合は重曹ペーストで掃除しましょう。トレイ・網・扉いずれもやり方は基本通り。汚れや焦げにペーストを乗せてしばしそのまま、時間が経ったらペーストごとこすり洗いします(ペーストを使った掃除については別記事でまとめます)。
しかし実はこれだけでは不十分。まだグリルには手つかずのところがあります。お気づきの方もいるでしょう…。そう、内部/庫内です!!
こーわーい汗。
キッチンの中にこんな魔境があるとは…。以前食材のくずは取ったのですが、焦げや汚れの掃除はしてませんでした…。そういうご家庭も多いのでは!?というわけで、こちら魚焼きグリルの内部も気合を入れるときは掃除しましょう。そんなに大変でないのに結構スッキリするのでおすすめです。
重曹ペーストで掃除します。やり方は基本の通りです。
まずざっと食材のくずを取り、重曹ペーストを塗ります。ちょっとゆるめぐらいがおすすめ。垂直な壁面部分などになじみやすくなります。とはいえボタボタ落ちたりするので、まず壁面に塗る→垂れたものは底面に広げるという順番でやるとムダが少なくて済みます。塗ったら上からラップして30分~1時間待ちましょう。
待っている間に汚れがペーストに染み出してきます↓。何かすごく荒涼としているというか凄惨な感じ…。廃墟感ハンパない。
あとはペーストごとこすって、汚れが落ちたら拭き取ります。新品同様とは行きませんが、↓このぐらいにはキレイになります!
見比べると違いは歴然。廃墟から中古住宅ぐらいにはなりました笑。
これぐらい汚れや焦げを落としても、こすり&拭き取り作業は約20分です。ペーストをなじませる時間はかかりますが手間がかかるわけではありません。短い時間と少ない手間でキレイになるので、ぜひチャレンジしてみてください。
レンジ掃除
電子レンジの掃除(主に内側)にも重曹を使います。方法はざっくり2つ。
- 重曹水をレンチン
- 重曹水をスプレー
それぞれについて見ていきましょう。
重曹水をレンチン
時間があるときorある程度しっかり掃除したいときは、重曹水をレンチンして拭き取るのがおすすめです。コップやボウルに水を200ml入れ、重曹を大さじ1入れて混ぜます。管理人は重曹の湯気が出やすい気がしてコップより口の広いガラスのボウルを使います。
大さじ1だと溶け切らないかもしれませんが、レンチンすると溶けるので大丈夫です。
ざっと溶かしたら500~600Wで5分レンジ。扉を開けずにそのまま30分おきます。その間に重曹水の水滴が内側全体に行き渡ります。
そしたら掃除ですが…まず汚れや食材のクズなどはレンチンの前にざっと取っておいた方がいいです…本当は汗。
ともあれ時間になったら水滴をふきんなどで拭き取ります。重曹濃いめなので手が荒れないようゴム手袋をした方がいいかもです(管理人はガサツなので素手でやってます)。
ひどい汚れがあるところは、スポンジなどを使ってこすります。あと、レンチンした重曹水も使いましょう。ふきんにしみ込ませて拭いたり、スポンジにつけてこすったり。ふきんもスポンジも、都度汚れを流してから重曹水に浸すと重曹水が汚れずに済みます。ボウルやどんぶりだとこの作業もラクです。
上の写真ぐらい汚れていても、上記の方法で↓ぐらいにはなります。
頑固な汚れのあるところは、重曹ペーストを塗ってしばらくおいてこすりましょう。ガッツリ気合を入れて掃除する方法の詳細は、別記事でまとめました。こちらのリンクからどうぞ→「ガッツリ気合入れてやるとき編」
意外に見落としがちなのが天井部分。魚焼きグリル同様、ちょっと恐ろしい感じになっていることも…。
こちらも「ガッツリ気合入れてやるとき編」でまとめましたが、これでも重曹の蒸気と重曹ペーストで↓ぐらいにはキレイになります。
重曹水をスプレー
それなりに定期的に(週1など)掃除しているのであれば、ちょっとちゃんとやろうかというときでも重曹水をスプレーして拭き取るぐらいでOKでしょう。
ターンテーブルは外してゴミを取り除いて、ターンテーブルの下の部分もスプレー&拭き取りしましょう。すでに見たように、結構食材のくずが溜まっています。ターンテーブルは重曹水を使うほか、中性洗剤で洗ってもよいでしょう。汚れのひどいところは重曹ペーストも併用で。
ホントはふだんから掃除しておいて、ちょっと気合入れるときもスプレーで事足りるぐらいを目指すべきですよね…。なかなかできないものですが汗。
まとめ
たまにしっかり掃除しなきゃと思う場所がコンロとレンジ。どちらも女性がパートナーに掃除してほしいと期待する場所でもあります。基本は重曹水と重曹ペーストで、やり方も難しいことはとくにありません。しかも結構ビフォーアフターの違いが実感できて、やってて楽しいだろうと思います。ぜひチャレンジしてみてください!
【仕上がり満足保証】家事代行サービスならカジタク 【フィリピン人の家事代行「ピナイ家政婦サービス」】このブログが気になったら、ぜひ「ABOUT」もお読みください。