換気扇の掃除。大変っすよね…。しかしやらないわけにもいかず。やるならできるだけ少ない手間で済ませたい。その強い見方が「オキシクリーン」です。もはや掃除や洗濯の定番と言えるでしょう。
この記事では、オキシクリーンと重曹を使った換気扇掃除のレポをまとめます。オキシクリーン、本当にラクです!とはいえ、換気扇の構造というか位置というかの都合上、少々面倒になるのはやむを得ないかもしれません。
あ、うちの換気扇はプロペラファン×ブーツ型のフードです。
以下、すべてそれ前提にお読みください。写真は掃除前。約1年の汚れです。ちなみに、掃除の所要時間はざっくり3時間ぐらいでした。
なお初めにお伝えしておきますが、換気扇掃除はスポーツです。理由は後ほど。
まず使える素材かチェック
オキシクリーンは万能の洗剤と思われがちですが、金属類は基本的にNGです。よってアルミ製の換気扇には使えません。ステンレスにも使わない方が安心です。プラスチック製の換気扇なら大丈夫です。
というわけで、オキシ漬けにするときにシンクにお湯を張ってオキシ溶液を作るのもやめておきましょう。
価格:2680円 |
外せるパーツはオキシクリーン、外せない部分は重曹
まずそもそものお話ですが、外せるパーツはオキシクリーン、外せない壁面やレンジフード内は重曹を使います。もちろん重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダでもOKです。油汚れは酸性なので、重曹やセスキなどアルカリ性の洗剤を使います。洗剤の使い分けに関する詳しい解説はこちらからどうぞ。
【風呂・トイレ・シンク】掃除での洗剤の使い分けを家事初心者向けに解説!
オキシクリーンは酸素系漂白剤です。耳慣れませんね。漂白剤というからには洋服にも使えますが(むしろそちらが一般的?)、掃除にも使えます。換気扇には、オキシクリーンを水に溶かしてパーツを漬けてから洗ういわゆる「オキシ漬け」が最適です。
換気扇掃除の大まかな流れは次の通りです。
- 外せるパーツを外す
- パーツをオキシ漬けにする
- フード内を掃除
- オキシ漬けしたパーツを洗浄
- 元に戻す
今回は2時間オキシ漬けにしましたが、それでトータル3時間ぐらい。オキシ漬けは1時間ぐらいでもいいという意見もあり、その場合はもっと早く終わるでしょう。
【ポイント13倍】グラフィコ オキシクリーン 粉末タイプ 無香料 500g 価格:509円 |
価格:1200円 |
準備
まず準備について、準備すべきものと掃除の前にやっておくべきことに分けて解説します。
準備すべきもの
必要なものは、以下の通りです。
- 脚立・椅子など
- オキシクリーン
- 重曹
- ゴミ袋(30リットル以上ぐらい 一般的な45リットルでももちろんOK)
- バケツ
- 手袋
- 古新聞
オキシクリーンはたんぱく質を溶かすので、(水に溶かしたときの濃さにもよりますが)素手で触ると少しぬるっとします。手袋があった方がいいです。管理人はガサツなので素手でやりましたが(濃度が薄めだったのもあります)、そこは自己責任でお願いします。
ゴミ袋は、何かで使ったのを使いまわすと穴が開いている可能性があります。オキシ漬けはゴミ袋にオキシ溶液を入れてシンクで漬け置きします。しかしすでに述べたように金属にはオキシクリーンはよろしくないので、穴が開いているともしかしたらシンクに悪影響があるかもしれません。ゴミ袋は新しいのを使いましょう。それでもシンクへの悪影響が不安な人は、風呂場など場所を変えてください。
上記でリストアップしたグッズのほか、絶対あった方がいいのが頭(髪の毛)を油汚れから守る帽子や使い捨てヘアキャップ。管理人は、ダイソーのこちらを被りました。
カラーリングキャップのコンパクトタイプ。管理人の頭はコンパクトでないのでw小っちゃかったですけど、それでもあってよかったです。後ろにも目が付いてるとか身体感覚が研ぎ澄まされていて周りとの距離を見誤ることがない人は不要ですが、普通の人は必須です。何もなしだと絶対油が頭に付きます。
不織布のキャップとか、汚れてもよければ普通に帽子でもいいと思います。つば有りよりニットキャップみたいなつばがないものの方が邪魔にならないかと。
価格:1280円 |
掃除の前にやっておくべきこと
掃除の前にやっておくべきことは3つあります。
- ガスコンロの元栓を閉める
- コンロの上に古新聞などを敷く
- 換気扇のコンセントを外す
まず、ガスコンロの元栓。これ、絶対に・必ず忘れずに間違いなく締めてください。換気扇はコンロの上にあります。作業中に万が一火が付いたら本当に危険です。火なんか付かないでしょ、と思うかもしれません。確かにダイヤル式の回すタイプは可能性が低い(ただしゼロではない)と思いますが、レバー式/プッシュ式の押すタイプは危険です。脚立から降りたときにレバーを押してしまうことは結構あります。レバー式だろうがダイヤル式だろうが、元栓は締めましょう。
またコンロの上には古新聞などを敷きます。油が垂れたりゴミが落ちたりするからです。新聞が敷いてあるのにコンロの火が付いたら本気で危険です。それもあり元栓は絶対締めてください。ちなみに五徳は外して別のところに移動させた方が安心です。たぶんですけど、うっかり踏んだらレゴ並みに痛いです。
最後に、換気扇のコンセントも外しておきましょう。やはりもしも作業中に回転してしまったら、ケガの原因になります。
そこまでできたら、椅子や脚立を換気扇の近くにセットします。ガスコンロなどの上に立つのは避けた方がよいです。現実問題、ちょっとだけコンロの上に乗っかることもあるかと思いますが、耐荷重が成人の体重には対応していないのでは?と思います。
そのため、狭く制約のあるところで不自然な姿勢を維持しなくてはならないことも。スクワットの体勢で止まるとかザラです。太ももがプルプルします。ホントです。
たとえて言うなら、換気扇掃除とはボルダリングしながら拭き掃除するみたいなイメージです笑。
ボルダリングしたことはないですが笑笑、でもかなり的を得ていると思います。冒頭でスポーツだと言ったのはそういう意味です。
外せるパーツ編
さて、では外せるパーツの掃除の仕方についてレポしていきます。次の流れです。
- パーツを外す
- オキシ漬けする
- パーツを洗浄する
- 元に戻す
実際には、すでに軽く述べたようにオキシ漬けしている間にフード内の掃除をしておいてからパーツを洗浄します。
では、それぞれの手順についてまとめていきます!
パーツを外す
元栓など事前の準備ができたらパーツを外していきます。
プロペラ式の場合、片手でプロペラを持ち反対の手で真ん中のキャップ(正式にはスピンナー)を外します。普通のねじとは逆方向の左に回すので注意。
プロペラが外せたら、油受けを外します。先に言いますけど、こぼさないように注意。
めっちゃ溜まってる…。
揚げ物に再利用できないかな?などと思いつつ(もちろんやらない笑)、先に油をざっと拭き取るなり古新聞などに染み込ませるなりした方が安心ですね。そしたらカバーを外します。ねじ止めしてるわけではないので、ひっかけてあるところを外すだけです。
外れました。
次に、外したパーツをオキシ漬けします。
オキシ漬けする
シンクにゴミ袋を置いて、袋の中にお湯を入れていきます。すでにお話ししたように、オキシクリーンと金属は相性がよくないのでシンクに直接お湯を張るのはお勧めしません。
お湯は40~60度が目安で、60度に近い方が効果が高まるらしいです。管理人は普通に水道から出るお湯を一番熱くして使いましたが、より温度を高くしたいならやかんで沸かしたお湯をプラスしてください。ただし火傷にはお気をつけて。
お湯の量はパーツが浸れば袋いっぱいでなくても大丈夫です。なお排水口にフタがない場合、ゴミ袋の一部がそこにはまって不安定になります。何かをフタ代わりにした方がよいでしょう。管理人は小さいまな板を使いました。
お湯を入れている最中、袋は真ん中に置くより端に立てかけるように置いた方が安定しやすいですね。
お湯が溜まったら、オキシクリーンを溶かします。管理人のはスプーンが付いていないのでキャップで量りました。4リットルにスプーン1杯とされるらしいのですが、ぶっちゃけそんなに使わなくてもキレイに落ちました。今回は30リットル弱ぐらい?のお湯にキャップ2杯です。溶かしたらお湯にパーツを入れて、全体が浸るように袋の空気をできるだけ抜いてから口を縛ります。
この状態で2時間ほど放置。推奨は20分以上6時間までとのことです。
パーツを洗浄する
漬け置きしている間にフードの中を掃除しておきましょう。2時間ほど漬けたらパーツを取り出します。
開けてみると…
すでに結構汚れが取れてるっぽい~。期待できます。比べてみると…。
ちょっとわかりにくいかもですが、プロペラの油まみれのほこりが結構取れてます。
ではこすってみます。スポンジを使います。結構汚れるので洗い物用とは別のを使うか、使い古したのを使って最後に捨てるかがよいでしょう。
プロペラの裏側をかる~くひと撫ですると…
めっちゃするっと汚れが取れた!!テンションが上がります笑。
スポンジのほか、細かいところは古歯ブラシを使います。
本当にあっけなくするすると汚れが取れました。
比べると、その差は歴然。
本当に軽くこすっただけで汚れが取れました。
元に戻す
パーツがキレイになったら、水気を取ります。干してもいいですが、時間の都合上管理人は拭き取りました。仕上げには乾いたタオルやペーパータオルなどを使って、水気が残らないようにしましょう。万が一の漏電などを避けるためです。
あとは外した時と反対の手順で、カバー→油受け→プロペラの順に元に戻していきます。もちろんフード内の掃除がまだ終わっていないなら、終わらせてから戻します。
さて、我が家はどうなったかというと…。
こんな感じ~。比べてみましょう。
やっぱ全然違いますよねー。気分もいいです!
外せない部分編
さて、ではちょっと順序が前後しますが、フード内など外せない部分の掃除についてまとめます。繰り返しになりますが、漬け置きしている間にやります。
なお外せるパーツのオキシ漬けは大変ラクですが、外せない部分の掃除は地味かつしんどいです笑。確かに、難しいことはありません。しかしすでにお話ししたようにアクロバティックな体勢を強いられる事も多く、まさにボルダリングで拭き掃除のイメージです。
(イメージ)
しかしほかのサイトを見ると全然その点に触れてないんですよね。もしかして新しいお宅ならそんなにしんどくないとか??でもうちと同じように、ブーツ型のレンジフードとプロペラ型の換気扇のお宅はちょっとしんどいと思っておいた方がいいはず…です。
重曹スプレー
基本は、重曹スプレーをスポンジなどに吹き付けてこすっていくだけ。
直接汚れにスプレーするのはやめておいた方がいいです。まだら模様になってしまう可能性があります。汚れがひどいところは、重曹水で濡らしたらラップしてしばらく馴染ませましょう(写真も撮ったのですがすべてピンぼけでした…汗)。
次のところを濡らしてラップしたら、馴染ませている間に先にラップしておいたところをこするという「仕込み→掃除」の流れを繰り返すと効率がよいです。
換気扇部分も重曹スプレーで。モーターを固定している骨組み部分、なんとなく黒いのだと思っていたら周りと同じグレーでした汗。そのぶんキレイになったということですが。
今回はやりませんでしたが、汚れが落ちにくい部分は重曹ペーストでパックするとよいのでは?と思います(重曹2:水1の割合で練り、塗った部分にラップをかけて30分~1時間ほど放置、あとはペーストごとこする)。
あとシャッターと言うのでしょうか、パネル状の部分がありますよね。下の写真では矢印で指している3枚あるパーツ。
そこは外さない方が無難な気がしますが、どうしても外して掃除したい方は外す前にどのようにはまっているかよくチェックしておきましょう。装着部分の写真を撮っておくのがおすすめです。
管理人は外すつもりはなかったのですが1枚外れてしまい、元に戻してもなぜか正常にパタパタせず…。それを直すのに時間を取られました汗。何度も外に落っことして取りに行ったり苦笑。
フード内の掃除で、あると便利なのがクリップ式のライト。
あんまり家にないアイテムかもしれませんが、あるならぜひ使ってみてください。薄暗いフードの中もよく見えます。換気扇用のコンセントがあるので電源はそこから取れますし、最近は充電式のも多いです。クリップ式ならフードの縁を挟めますし、位置や向きを変えるのもラクです。フレキシブルなタイプならさらに自由自在ですね。
価格:1860円 |
汚れ落としについては、管理人はフード内の天井部分の汚れをもう少し取りたかったのですが、力を入れてこすりにくく多少あきらめた感もあります。
↑の写真、上がフード内の天井部分の掃除前で下が掃除後です。でもさっき見た通り、全体は↓ぐらいにはキレイになりました。
とはいえコンロの焦げ落としのときと同じく、やっぱりマメにやった方がキレイにしやすくなるんだろうなと感じました。半年に1回できたらいいんでしょうね。
まとめ
というわけで、換気扇の掃除はオキシクリーンと重曹があれば結構キレイになります。パーツの漬け洗いはラクですが、フード内の掃除は足がプルプルするのを覚悟でどうぞ笑。ただしオキシクリーンは金属には不向きなので、プラスチックの場合に限ります。
このブログが気になったら、ぜひ「ABOUT」もお読みください。